【ハーモニカラジオ】 呼吸の重要性とお勧め書籍「きほんの呼吸」#042

今回は、ハーモニカ愛好家にとってとても大切な「呼吸」についてお話しています。
主に書籍の紹介になるのですが、何故その書籍をお勧めするのかという理由と、書籍に掲載されている、日常に取り入れていただきたいエクササイズとマッサージについてもお伝えしています。
是非最後までお聞きください。

「ハーモニカラジオ」は、クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。
ラジオ感覚で聞くことができて、練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。

文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。
取り上げて欲しい内容などありましたら、お寄せいただければと思います。

呼吸の重要性とオススメ書籍「きほんの呼吸」#042

私が普段の呼吸について注目するようになったのは、10年くらい前だったと思います。ハーモニカの先輩講師の方とお話ししていたときに「もともとの呼吸が浅いと思われる方が一定数いらっしゃって、ハーモニカの演奏にも影響していると思われる」と話しておられたことがきっかけでした。

私も全くの同感だったのですが、呼吸の専門家ではない私たちでは限界があると感じていて、何か良い方法はないかとずっと考えてきました。

中には練習量で克服(筋力が付いたり、技術でカバー)される方もかなりいらっしゃるのですが、練習時間がたくさん取れない方や筋力の弱い女性の方、顎まわりの力みが強い方は、練習をしてもなかなか改善しない場合も多いように感じています。

私がお勧めする書籍は、アスレティック・トレーナーの大貫崇(おおぬきたかし)さんが書かれた『きほんの呼吸』という本です。

こちらに書かれているのは、スポーツやダイエット、楽器演奏などに特化した、所謂「○○呼吸法」などではなく、普段の呼吸を改善させるということから、それら(スポーツ、ダイエット、楽器演奏)への効果を狙うものです。

私たちは今現在も息をしているので、問題なく呼吸ができていると思いがちだと思うのですが、現代人はストレスや生活習慣などの原因によって横隔膜が上下に動きにくくなり、しっかりと横隔膜を動かして呼吸することができていない人がかなり多いそうです。

詳しくは書籍をお読みいただきたいのですが、横隔膜の可動性の低下などにより「代償呼吸」といって鎖骨を引き上げて肩で呼吸したり、広背筋(背中)を使って呼吸したり(鳩胸になる)、頭が前に出て口呼吸をしてしまうことにつながるそうです。

ただ、本人に自覚がない場合も考えられ、ここまで極端でなくても、これらのパターンに陥っている人はかなり多いと考えられるので、基本的にはご自身がどれかのパターンにはまっていると思っておいた方がよいように個人的には感じます。

呼吸がうまくできていないことが、肩こり、腰痛など身体への影響だけでなく、呼吸自体が自律神経に作用することから、不眠、イライラといった精神症状にも影響するそうです。

ちなみに私は、ソフトテニスで痛めた足首の捻挫が2年間何をしても治らず、だましだましテニスを続けていたのですが、この呼吸のエクササイズをはじめて1ヶ月でほぼ痛みがなくなりました。その間、病院や治療院には一度も行っていません。横隔膜と股関節まわりの筋群は連動して働くため、呼吸を改善することで股関節から足首に影響することは十分考えられるとあとで知りました。

では、ここからはハーモニカ演奏にどう影響するのかというお話をしたいと思います。

まず、横隔膜の動きが悪く息がしっかり吐けないから吸えない、ということで、ハーモニカにとっては好ましい状態ではないということは理解できると思います。

それだけでなく、書籍ではあまり触れられていないと思うのですが、呼吸は口腔と舌筋(ぜっきん、舌の筋肉)にも大きく影響します。

舌筋にはいくつか種類があるのですが、外舌筋(がいぜっきん)と呼ばれる筋肉が、が舌の位置を変える筋肉になるようです。外舌筋は主に舌を前、奥、下の方向に動かすことができますが、上へ動く機能はないそうです。代わりに首にある筋肉が舌を押し上げる役割を果たしています。

ただ、先ほどお話しした「代償呼吸」により、本来は横隔膜で行う呼吸を首にある筋肉を使って行ってしまっていると、この筋肉が硬くなり舌を下に引き下げてしまって、舌の自由な動きを妨げてしまいます。

ハーモニカ演奏にとって舌の動きは非常に重要であることはみなさんもご存知だと思います。舌を使った奏法がしにくくなるだけでなく、演奏中は口腔内での舌のポジションや形状を変化させることで、気道を広く確保したり口腔内に適切なスペースを作っているので、それがしにくくなってしまいます。

ここまでのお話で、私たちハーモニカ愛好家が、横隔膜をしっかり使った正しい呼吸を日頃から行うことで肺のポテンシャルを十分に発揮できるようにしておくことはもちろん、舌が引き下がった状態から正しいポジションに戻すことも、演奏する上で非常に大切だということがおわかりいただけたのではないかと思います。

著者の大貫さんが主宰されている呼吸専門サロンが京都にあるので、私自身はそちらの方でトレーナーの先生の施術と呼吸の個人レッスンを受けています。その上で3ヶ月ほど前から毎日自宅で自主トレーニングも行っているのですが、主に、書籍に書かれているステップ1,2のエクササイズと、腹直筋のマッサージを行っています。

また、書籍には記載されていませんが、個人レッスンで顎のマッサージも教えていただいているのでそれも併せて行っているのですが、YouTubeなどで食いしばり防止のエクササイズの動画がいくつか出てくると思うので、代わりにそちらをやっておかれてもよいように思います。

当教室では、トレーナーの先生をお招きして、「きほんの呼吸Ⓡ講座」と「呼吸エクササイズ」をオンライン開催し、会員の方にご受講いただきました。

受講後1週間エクササイズとマッサージを続けられた方が、これまで出にくかった低音域の吸い音が楽に出るようになったり、吹き吸いが連続するフレーズのテンポが大幅に上がったなどの効果がありました。

個人的には、京都にある呼吸専門サロンか、全国にいらっしゃるトレーナーの先生の施術をできれば一度でも受けていただきたいところではありますが、すぐに行動に移しにくい場合はまずは書籍を一読され、エクササイズに取り組んでみられてはいかがでしょうか。

書籍のQ&Aにも書かれていることですが、横隔膜を使って呼吸ができるようになると楽器の音色も変わるとのことです。
低音域や高音域の音が出しにくい、音の響きが悪い、音量のコントロールがしにくい、舌を使った奏法がなかなかマスターできないなどの悩みをお持ちの方はもちろん、今回のお話に興味を持ってくださったすべての方に是非一度試していただきたいと思っています。

概要欄に関連ページのリンクを載せておきますので、参考にしていただければと思います。

今回のお話は以上になります。ありがとうございました。

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注)本動画は医療行為を目的としたものではありません。