【ハーモニカラジオ】息苦しい理由3選+番外編 #038

今回は、主に初心者の方向けの内容ですが、息がすぐしんどくなってしまう方の原因を3つ考えてみたので、気になる方はご視聴ください!

当シリーズでは、クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けに、音声コンテンツを発信しています。
ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。

文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。

#038 ハーモニカが息苦しいと感じる理由3選!+番外編

①気密性の低いクロマチックハーモニカを使っている

特に、海外製の1万円を切るクロマチックハーモニカの場合、高い割合で該当するのではないかと考えられます。詳しくは別動画「初心者が1万円以下の楽器を最初に買っても大丈夫??」をご参照ください。個人的には、初心者の方にはスズキ楽器製のものをお勧めします。

口角からの息漏れ

パッカー奏法の場合1つの穴を狙いうちで咥えますが、1つの穴だけを咥えようと強く思いすぎるあまりおちょぼ口のような状態になってしまって、かえって口角から息漏れしてしまっていることが考えられます。

また、純粋に咥え方が浅すぎても横から息漏れしやすくなります。咥え方は浅すぎても深すぎても上手くいかないので、唇の内側(粘膜の部分)がマウスピースにあたるようにします。唇の厚みにもよりますが、だいたいマウスピースが唇で覆われてほんの少しカバー側に唇の一部が触れるかな?!くらいの感じでよいのではないかと思います。

咥え方の詳細は、別動画「単音の鳴らし方」「単音の鳴らし方基礎編」をご参照ください。  

鼻からの息漏れ

音を鳴らす時に、口だけでなく鼻からも同時に息を吸ったり吐いたりしてしまっておられる方が、ごく稀にですがいらっしゃるようです。ブレスの一つとして、意図的に吹き音を鳴らすタイミングで鼻からも一瞬だけ息を抜くという方法もありますが、無意識的に常に息が抜けている状態になっておられるケースがあります。

ブレスについては別動画「ブレスと鼻から息を抜くブレス」をご参照ください。

そして、この場合は、ご本人もすぐわかるくらいにしっかり鼻から息が抜けているケースもあれば、ほんのわずかでわかりにくい場合も多いようです。あと、特に鳴らしにくい低音域の吸い音など特定の音限定の方もいらっしゃいます。

いずれも、鼻をつまんで音を鳴らしていただき、つまんでいないときとの差があれば、鼻から息が抜けている可能性が高いです。

詳細は別動画「単音の鳴らし方問題解決編」をご参照ください。  

番外編単純に慣れの問題

意外と多いのがこれではないかと思います。
私自身、20歳代半ばでクロマチックハーモニカをはじめたのですが、当時からソフトテニスを続けていて日頃から運動をしていたにもかかわらず、ハーモニカをはじめて1,2ヶ月の頃は、15分程吹き続けていると息がしんどくなって吹けなくなっていました。その頃に教室のイベントで80歳近いと思われる方が一人で何曲も吹き続けておられるのを見てショックを受けましたが、練習を続けていると気付けば1,2時間吹き続けられるようになりました。要は慣れでした。

今思えば、最初のうちは吹き吸いを口先もしくは胸を使った呼吸で行っていたのではないかと思います。練習を続けることで、ある程度体幹を使って吹き吸いができるようになったのだと思います。
生徒さんのレッスンをしていると、歴の長い方でも、普段の呼吸が浅いのか体幹を使って吹き吸いがうまくできておられないと思われるケースもあるのですが、その場合でも(よほどの難曲を除いて)1曲通すことができないなど極端に息苦しいということにはならないようです。

以上、参考にしていただけましたら幸いです。ありがとうございました。

注) レッスンに通われている方は先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。