【ハーモニカラジオ】自分目線で楽しもう! #030

先日のミニ発表会の時に気になったことがあったので、発表会直後に撮った動画、音声を投稿しました。
自分の演奏曲なのに、他人目線で選曲してしまっていませんか?自分目線でハーモニカを楽しむことについてお話ししています。


クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。
文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。

自分目線でハーモニカを楽しもう!

今回は、ハーモニカを心から楽しむための気持ちの持ち方についてお話ししたいと思います。

発表会などで演奏する曲目を決めるときに「○年続けているのに△△の曲を演奏するのは恥ずかしい」など他人の目を気にされる方がいらっしゃいます。
でも、長く続けているからといって難しい曲を演奏しなければならないということはありませんし、ご自身が心から演奏したいと思う曲を選べばいいと思います。


そして、ハーモニカの楽しみ方は人それぞれなので、上達の速度もまた人それぞれです。
自分のペースで楽しむことを第一にしてよいと思いますし、そもそも、ハーモニカをはじめる前の音楽歴も様々でスタートラインがすでに違うわけですから、そんなことをいちいち気にしていたら、楽しめるものも楽しめなくなってしまうと思います。それはすごくもったいないことです。

また、自分自身が思っている他人目線が真実かどうかも、そもそも疑わしいです。
去年の発表会での出来事ですが、ある生徒さんの演奏を他の生徒さんが「すごく感動」したと言っておられて、男性の方でしたが思わず涙が出てしまったともおっしゃっていました。
しかしながら、演奏された生徒さんは「力を出し切れなかった」と言ってすごく悔やんでおられました。おそらくいつもはしない小さなミスがあったのだとは思いますが、聴き手は細かいところよりも、音色や全体を通しての雰囲気、表現をよく聴いているものなのではないかと思います。

他にも、70歳代の初心者の生徒さんが無伴奏で「月の沙漠」を演奏され、その場にいらした多くの方が「感動した」とおっしゃっていたのですが、ご本人は「カラオケに合わせる力量がなくて…」というようなことをおっしゃっていました。

もしかしたら、中には「○年も続けているのに△△の曲を演奏するの?!」というような否定的なことを言ってくる人もいるかもしれません。
でも、ご自身がその曲が好きで演奏したいと思っておられるのであれば、自信を持って演奏されたらいいと思います。
否定的なことを言ってくるような人はほとんどいないと思いますし、もし仮にいたとしても完全に無視していいと思います。

もちろん、上達するために発表会で難しい曲にチャレンジするのは悪いことではありませんし、心から求めていることであれば積極的に挑戦すればよいと思います。

「△△の曲ができなかったら恥ずかしい」「○○さんが言ったから」という理由で選曲をしていないか、ご自身に一度問うてみてください。

ちなみに、他人から評価されたり何かを達成することでやりがいや喜びを感じることもできると思うのですが、他人から褒められたり何かを達成したときはドーパミンが分泌されるそうです。ご存知の方も多いと思いますが、ドーパミンには中毒性があり、次に同じくらいの刺激を得ようとするには更に大きな賞賛や成果が必要となり、次第にエスカレートします。
一方、感謝の気持ちや穏やかな幸せを感じているときはオキシトシンが出るそうです。オキシトシンには中毒性はなく、また、他人の賞賛を必要としません。つまり、自分目線で幸せな気持ちになることができるのです。

ドーパミンには意欲的になる効果もあるので決して悪いわけではありませんが、何事もバランスと限度が大事なのではないかと思います。

ハーモニカに限らず、他人の目線を気にして物事を決めたり行動することはしんどいことだと思います。自分目線でハーモニカを楽しんだ方が幸せになれると思います。

そして、その幸せな気持ちは音にも表れると思うので、他人の目線を気にしなくても、きっと聴いてくれる人の心に響くことと思います。

以上、今回は自分目線でハーモニカを楽しもうということについてお話しさせていただきました。ありがとうございました。