【ハーモニカラジオ】ブレス(息継ぎ)と鼻から息を抜くブレス #029
クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。
ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。
文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。
先日のオンライングループレッスンで、鼻から息を抜くブレスが上手くいかないというご相談をいただきました。
クロマチックハーモニカのブレス(息継ぎ)は、ヴォーカルや吹き音だけの楽器とは違い、配列上吸いではなく吐く方で取ることが多いように思います。
また、ハーモニカは吹きと吸い両方で音を出すという性質上、肺に息が沢山溜まりすぎたり逆に少なくなり過ぎることなく、なるべく常に真ん中に近い状態を維持することもポイントです。
なので、息がしんどくなる前にこまめにブレスを行うことが重要です。
フレーズとフレーズの間を狙って鼻から息を吐いたり、数少ない吹き音のときに一瞬だけ同時に鼻からも息を出すことでもブレスを取ることができます。
フレーズとフレーズの間で行うブレスについては、前後のフレーズに影響せず、唇の乾きも問題なく解決できるようであれば、口でハーッと行っても大丈夫だと思います。ちなみに、私は基本的に口でブレスを取ることはほぼないのですが、人によっては口と鼻を上手く使い分けておられる方もいらっしゃると思います。
吹き音の時に鼻から息を抜くブレスについては、演奏しながら息の調整ができるのでとても便利です。ただ一方で、一瞬だけ鼻孔にも空気が回ることになるので、慣れるまではその時だけボワンという音色になったり、音量が大きくなったり小さくなったりしてしまう悩みも出てくると思います。
私からのアドバイスとしましては、それでもやめずに適切と思う箇所でブレスをし続けていただくことをおすすめします。音色については完全に解決させるのは難しいかもしれませんが、慣れてくれば鼻から息を抜いている間の変化を最小限にすることができるようになります。
また、可能であれば短い音で行うことも効果的です。鼻から息を抜くのは一瞬でよいので(そうでないと逆に息が抜けすぎてしんどくなります)、長く伸ばす音で行おうとすると鳴っている途中で鼻に栓をすることになります。短い音で行うと、途中で鼻に栓をすることが必要なくなり、音色の変化が目立たなくなります。音量の変化については慣れればほぼなくなりますので、解決できるのではないかと思います。
以上、生徒さんからご質問をいただいたので、こちらでもお話しをさせていただきました。
参考にしていただけましたら幸いです。ありがとうございました。
注) レッスンに通われている方は先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。