【ハーモニカラジオ】タンギングが必要な場面とタンギングの種類 #020
クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。今回は、タンギングが必要な場面とタンギングの種類についてお話ししています。
ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。
文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。
取り上げて欲しい内容などありましたら、お寄せいただければと思います。
タンギングが必要な場面とタンギングの種類
タンギングが必要な場面
タンギングとは、意図的に音と音を切ったり、音の頭にアクセントを入れることです。ポピュラークロマチックハーモニカにおいて、タンギングが必要な場面は主に下記の通りです。
- 同じ音が続くとき。
- アクセントを付けたい場合。
- シンコペーション(強拍と弱拍の位置を本来の場所からずらしてリズムに変化を与えること)の表現。
※「2.アクセントを付けたい場合」の一部と考えることもできます。 - 次の音の穴番号が離れている場合、間の音が入らないようにするため。(ただし、極力レガートさを損なわないよう軽めに入れること。)
タンギングの種類は、「喉によるタンギング」、「ノーマルタンギング」、「ハーフタンギング」があります。
※徳永延生先生著『ポピュラー クロマチックハーモニカ』より
喉によるタンギング
- ウ(u)」と発音する要領でタンギングを入れます。
- 舌を使わないので、音色を損なわずソフトに入れられるのが特徴です。習熟度にもよりますが、速さにはやや弱いです。
- タンギングを入れたときに、低く「ウ」と聞こえていればたいていは正しくできています。
- 喉にあたりを付ける感じです。「ウウウ…」と発声し、徐々にひそひそ声にするとわかりやすいです。注意)喉を痛めない程度に確認してください。
練習ポイント
- 基本的に、ポピュラークロマチックハーモニカにおいては、必要な場面①~④以外ではタンギングを使いません。最初は「フ(fu)」(タンギングを入れない)となります。
- タンギングを入れるときは、基本的に息は吐き続ける、もしくは吸い続けます。息自体を止めないように注意しましょう。
- なお、これらのポイントは、以降のタンギングでも同じです。
ノーマルタンギング
- 「トゥ(tu)」と発音する要領でタンギングを入れます。
- 小学校で習ったリコーダーと同じで、舌先を一瞬上の前歯の裏に付けるイメージです。
※英語で「数字の2[two]」を連続で言ってみるとわかりやすいです。 - 舌先を使うので硬い印象になりますが歯切れは良く、速いテンポにも向いています。
ハーフタンギング
- 「ク(ku)」と発音する要領でタンギングを入れます。
- ノーマルタンギングや喉によるタンギングと組み合わせて使用しますが、アクセントのニュアンスを変えたい場合に用いることもあります。
注) タンギングについては奏者や演奏される音楽ジャンルなどによって使い方や方法が違う場合が考えられますので、レッスンに通われている方は先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。