生徒さんのレッスン日記2022.10.1

早いもので、今日から10月です。今日は5名の方のレッスンで、うちお二人が通学受講されました。

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Aさん:練習曲のアレンジに12番の音が出てくるのですが、12L(12番吹き、スライドレバー押し)の音が鳴らないとのことでした。舌を筒状にして思いっきり下顎にくっつけるようにしながら、顔を縦長にしていただくことで音が鳴るようになりました。また、体幹をしっかり使っていただくことも意識していただきました。
当初よりは鳴るようになったのですが、まだ音は出にくそうでした。スズキのグレゴアを愛用されていますが、スズキの楽器はパッカー奏法で演奏するには、特に高音域の上げ身(リードの角度)がやや低めの傾向にあるように感じています。極薄のヘラでほんのわずか上げ身を上げていただいてもよいかもしれません(調整は極々わずかです。ヘラを一瞬通す程度。やりすぎに注意!!!)。
※Aさんは10年以上のベテランさんで高い演奏技術もお持ちでいらっしゃるのでそのようにお伝えしましたが、初心者の方にはお勧めしませんので、教室に通われている方はまず講師の先生に相談された方がよいかと思います。

Bさん:Aさん同様10年以上のベテランさんですが、ご入会当初からローリング(穴番号を移動する際、顔の前でカーブを描くようにハーモニカを動かす方法)が苦手でいらっしゃいました。
プロ奏者でもローリングをあまりされず首を動かしておられる方もいらっしゃいますし、演奏に支障がなければローリングは必須とは思っていません。ただ、Bさんの場合移動によるミスがやや多めなので、以前からときどきローリングでハーモニカを動かす練習はしていました。これまではなかなか上手くいかなかったのですが、今回はご本人の強いご希望があり、再度練習することにしました。Bさんの場合、動かすときにハーモニカを「引く」よりも「押す」というイメージの方が上手くいきやすいことがわかりました。20分ほど一緒に練習し、だいぶコツをつかむことができてこられました。まだ少し不安定なので、鏡の前で練習していただくことをおすすめしました。こういう練習は、何よりもご本人の強い意志が大切なのだと感じました。

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今日レッスンを受講された皆さん、お疲れ様でした!