スケール練習(音階練習)の意義
先日、新規入会された生徒さんから「音階(スケール)練習をするとどのような効果が期待できるのですか?」というご質問をいただきました。その時にお答えした内容を箇条書きにしてみたいと思います。
- それぞれの音階(スケール、調)の音と穴番号を耳と動きで覚えることができる。
曲のメロディはスケールの音で構成されているとも考えられるので(例外は多々あり)、それぞれの調の響きや動きに慣れることができます。 - メトロノームを使うことでリズムトレーニングにもなる。
裏打ちにするなど設定方法を工夫すれば更に効果が期待できます。 - レガート(滑らか)に演奏する技術が身につく。
何となく演奏していては特にこの効果は期待できなくなります。時々客観的に聴いて確認することをお勧めします。 - 吹き吸いが交互になることが多く、体幹のトレーニングになる。
音量が常に一定に保てているか確認が必要です。また、レガートな演奏とも共通することですが、後追いのような音の出し方になっていないか、吹き吸いで音量に変化がないかチェックしてください。
このように、音階練習には短時間でいろんな効果が期待できると考えています。ただし、正しい練習方法で行わないと効果が半減してしまいかねません。何となく惰性で練習して手癖のようになってしまわないよう注意が必要です。
また、曲練習でないとやる気が起きないという方でスケール練習に取り組もうとすることで逆に練習時間が減ってしまうという場合は、無理に行う必要はないと思います。
スケール練習についての記事が他にもあるので、よろしければ下記の記事もご参照ください。
>> 「スケールの何を覚えるのか」
>> 「スケール練習のテンポ設定」
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。