私が講師として大切にしていること

先日、SNSに下記の書き込みをしました。
思いがけずたくさんの方から「いいね」などの反応をいただいたので、こちらでもう少し詳しく私の考えていることを記してみようと思います。

社会福祉士の行動規範に「利用者の利益の最優先」というのがあるけど、これは音楽講師も同じ。
講師の利益を優先するような講師になってはいけないし、そういう気持ちがほんの少しでも湧いたら、私はこの仕事を即刻辞めるべきと常に思って日々レッスンしてる。

幸い、まわりでもそんな話は聞いたことがないのですが、具体的には講師の都合で生徒さんを囲ったり(*末尾に注釈あり)、自分自身より上達させない、というようなことでしょうか。

あと、まわりの講師のみなさんと情報共有して一緒にやっていくことも生徒さんにとってプラスになると思うので、できる限り実行してるつもりです。

SNSで「生徒さんに自分自身を超えてもらうのは大きなよろこびですね」というコメントもいただきました。そうだと思います。

ただ、生徒さんそれぞれ目的や目標が違いますから、私を超えてもらうことを前提で全ての方のレッスンをしているわけではありません。
私が今お伝えできることは一切の出し惜しみはせず全力で全てお伝えすることと、私以外に適任の講師がいれば躊躇なくお勧めすることというのは常に実行しています。

私がこの仕事で目指しているのは「生徒さんの、ハーモニカを通してのQOL(生活の質)向上」と「クロマチックハーモニカの発展に寄与すること」です。

スポーツや楽器などの文化が発展するためには、スター選手、トッププレーヤーの育成と同時に、裾野を広げることも重要なのではないかと考えています。
これまで経験のなかった人が、大人になってからでも気兼ねなく楽しめることも大事な要素だと思います。

私自身は社会人になるまで音楽経験がなかったので、境遇が同じもしくは、近い方を中心にレッスンさせていただいています。
一人でも多くの方にクロマチックハーモニカを楽しんでいただき、結果的にクロマチックハーモニカの発展に少しでも貢献できたらと思っています。


*:私はしないのですが、生徒さんによってはいろんな意見を聞くことで混乱される方も稀にいらっしゃるので、講師の判断で生徒さんが外部とのつながりを持ちすぎないよう指導されている場合もあるかもしれません。
その場合は、ここで言う「生徒さんを囲う」にはあたらないと思います。