コラボ(テレワーク)動画の作り方

昨日投稿させていただいた生徒さんのコラボレーション動画ですが、何人かの方からどのようにして作成したのかご質問をいただいたので、こちらにも記しておきたいと思います。

先にお伝えしておきますが、専用の映像編集ソフトが必要なので(おそらく、無料のものでは厳しいです)、環境や知識を持っていない場合は気軽にできるものではありません。
なお、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、もっと気軽に作成できるアプリの紹介も巻末で行っていますので参考になさってください。

まず、生徒さんそれぞれの演奏データは、各々スマホなどで撮影した映像(音声付き)を送っていただいたり、ご自身での撮影が難しい方については、オンラインミニ発表会のときに、Mac付属のQuickTimeというアプリケーションに付いている画面収録機能を使って公開録画にしました。(このとき、他の生徒さんにはマイクをミュートにしていただくことを忘れずに)
テンポを予め決めておいて、みなさんにはイヤホンなどでメトロノームの音を聴きながら演奏していただいています。
(イヤホンなどを使用しないと、メトロノームの音も収録されてしまうのでご注意)

生徒さんからデータをお送りいただく場合、キャリア(携帯電話会社)のアドレスを使用していると、容量オーバーで送ることができません。LINEやメール便サービスを利用するなどして送っていただきました。

Final Cut Proでの実際の編集画面です。

ここからは全て私の作業です。
Mac専用の映像編集ソフト「Final Cut Pro」を使用して編集をしています。
Macに付属するiMovieの上位版ですが、iMovieでは同時に扱うことのできるデータの数が決まっているので、やろうと思えばできなくもないのですが現実的ではありません。

Final Cut Proでは、映像と音声を同時に編集しています。このときに、音量の調整もしっかり行っておきます。
一度動画を完成させて書き出しまで行った後、完成した動画を新規で再度同ソフトに再び読み込ませ、今度は音声だけを抽出します。
その音声データを、Cubase(DAWソフト)に読み込んでリバーブと簡単なEQ処理を施して音声データの書き出しを行います。
編集後の音声データを再び動画に戻し、動画の方の音声はミュートにした上で、再度動画の書き出しを行い完成させます。
Final Cut Proの操作には少しは慣れているつもりでしたが、編集作業に丸1日かかりました、、。

映像編集ソフトがなかったり、もうちょっと気軽に作りたい場合、参加者全員がスマートホンやタブレットを持っていれば、「Acapella」というアプリを使用するという方法もあります。映像の編集はできませんが、画面分割して参加者全員の演奏姿を動画にまとめることができます。
動画を1人ずつ重ね撮りしていく手法のようです。

「Acapella」iOS版⇒こちら Android版⇒こちら

ただし、ある程度長い動画を撮りたい場合は、参加者のうちの一人が有料版に登録している必要があるようです。

参考にしていただけましたら幸いです。