入門テキストはゲーム感覚で楽しむもの その2
以前の記事「入門テキストはゲーム感覚で楽しむもの」の続編として、次のご質問に対する回答を記したいと思います。
入門テキストを進めておられる初心者の方から、「テキストの課題はどれくらいの完成度で仕上げればよいですか?」というご質問をいただくことがあります。
具体的には、規定のテンポで譜面通りに正しい音の出し方で演奏できることを目指すのか、とりあえずメトロノームを使わずだいたい吹けていればよいのか、どの程度を目指せばよいのかということだと思います。
(ゲームで例えるなら、クリアしたいステージでコインやアイテムを全部取ってクリアするのか、とりあえずゴールまでたどり着ければよいのか、と言ったところでしょうか?!笑。)
それこそ、一つ一つのステージをクリアしていくゲームのような感覚で、それぞれの課題を楽しみながら、ご本人ができる範囲で完成させていただければと思います。
ただ、入門テキストとゲームの大きな違いは、前者ではリズムが正しくない状態やメトロノームを極端に遅くしたりもしくは使わず練習を続けた場合、課題曲に移ったときに選曲が限られたり、カラオケに合わせて演奏することが難しいなど、その後の選曲や完成度に影響が出るということです。
入門テキストである程度しっかりと演奏技術やリズム感を身につけたい場合は、メトロノームに合わせて模範演奏や記載されているテンポと同じか、8〜9割程度の速さでミスやにごり(意図しない音の重複)なく演奏できることを目指されるとよいかと思います。
正しいフォームやピッチ(音程)であるか、また、楽譜通りの正しいリズムで演奏できているかもチェックしてください。
課題をどの程度の完成度で仕上げればよいかは、その方の根気とご自身に求められる演奏能力やリズム感によって変わってくると思います。
人と比べるものではないので、ご自身が納得し、楽しみながら熱中して取り組むことのできる範囲で取り組まれるのがよいと思います。
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。