カラオケの聴き方

徳永教室出演の様子

先日から、7月28日の発表会に向けて申し込みがはじまり、さっそくエントリーをいただいています。
発表会はプロのミュージシャン(キーボード、ベース、ドラムス)がサポートしてくださるのですが、普段カラオケでの練習に慣れておられる方は本番が生演奏になるということで少し不安に思っておられる方もいらっしゃるようです。

テンポは予め決めた数値に合わせてカウントしてもらえるので、緊張でよほど走ってしまわない限り心配はないと思います。
(揺れることを考慮し、決めたテンポの±5~10くらいで吹けるようにしておいていただくようにお伝えしています。)

よくお聞きするのは、「生演奏はカラオケと雰囲気が違ってわからなくなった」ということなのですが、そのようにおっしゃる方はたいていの場合、普段のカラオケの聴き方に工夫が必要かと思われます。

まず、普段の練習のときからなるべく低音を聴くようにするとよいです。ドラムのキック(いちばん低い音で、たいていの場合、小節の1,3小節目で鳴ります)やスネア(例外もあるかもしれませんが、小節の2,4小節目で鳴ります)そして、ベースラインを聴く癖を付けます。
練習の時だけでなく、好みの楽曲を聴くときもこの低音パートやその他いろんなパートに注目して聴いてみるとよいです。

それから、和音を聞きます。このとき、鳴っている和音の構成音やコードネームはわからなくてもよいです。
(ピアノやギターなどを若い頃からされている方でないと難しいと思います、私も無理です。)
代わりに、その和音の響きが落ち着き系なのか盛り上がり系なのかを判断できるようになれるとよいです。
盛り上がりというのは、その和音で終わるのが気持ち悪い感じです。学校でよくある「起立、気をつけ、礼」の「気をつけ」にあたる響きとざっくり考えていただいてよいと思います。
そして、落ち着きは「礼」にあたります。

普段からこれらに着目してカラオケを聴き、いわゆる上モノと言われる、チャ〜ンなどといった装飾的な音を目印にしないようにしてください。
(当教室の発表会では、シンセサイザーで極力そのような音も再現してはくださるのですが、ご自身の技術向上のためにもあてにしないことがおすすめです。)

私も、初心者の頃はリハもなくいきなり生演奏で本番というのがとても苦手でしたが、今はジャムセッションでいきなり知らない人たちと打ち合わせなしで演奏しても見失ったりすることはほぼなくなりました。

よろしければ参考になさってください。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。