Cubaseはどのシリーズを選ぶべき??

先日、Cubaseのセールの記事を投稿したところ、予想以上に反響があり、講師や愛好家のみなさんが購入を検討されたり実際に購入をされたようです。
何人かの方から、どのシリーズ(グレード)を購入したらよいのかわからないというご質問をいただいたので、私なりに記してみたいと思います。
(画像は、Cubaseの画面と打ち込みの様子)
現在、Cubaseの最新バージョンは10、シリーズには有料版では上位版からPro、Artist、Elementsの3種類あり、バンドル版(オーディオIFなどの機材に付属するもの)はAl、SEの2種類があるようです。
ごく一部の例外を除き、基本的にバンドル版はバージョンアップ(9.5⇒10など)ができないので、現在バンドル版を利用していて長期的に使っていきたい場合は、対応OSの都合などからいずれは有料版への乗り換えが必要かと思います。
有料版の3種類で話を進めていきますが、価格が違うので当然のことながらできることや付属しているプラグイン音源、エフェクトの類いはかなり違ってきます。
ハーモニカを録音したり、そのためのカラオケ音源を作成するということを前提に、簡単にではありますが違いを少し解説したいと思います。
(詳細は公式サイトのシリーズ比較をご確認ください⇒こちら)
最上位版のProは、エフェクトの数がとても多く、ハーモニカには重要なリバーブの種類が多いです。Proにだけ、以前こちらでも取り上げたIRリバーブが付属しています。
(該当記事⇒「リバーブの種類と比較」)
また、オーディオ編集のプラグイン「Vari Audio3」が付属しているのもProのみです。これは、単音の波形データのピッチやタイミングを変更できるという、ちょっと反則技?!を使うことができるものです(笑)。
私の場合、ときどきヴォーカルのデータも扱うので、この機能はなくてはならないものです。
カラオケ音源を作成する場合、テンポや拍子のトラックがあると、テンポが途中で変わったり変拍子のある楽曲の作成作業がしやすくなります。(Artistにも付属)
また、プラグイン音源や音源素材の数は、ProとArtistが圧倒的に多いので、作曲やカラオケ伴奏作成をする場合はよいかと思います。
他にもいろいろ、上位版にはよい点があるのですが、気になるのは価格ではないかと思います。
Cubaseは例年、12月か1月あたりに新しいバージョンが0.5刻みで出ているようです。
Proの場合、バージョンを一つ上のものにする場合10,000円、Artistでは7,968円だそうです。Elementsでは3,000円で、しかもバージョン6〜9.5まで、10へのバージョンアップは同額です。
Elementsは維持費がかなり低く抑えられます。
(価格の詳細はオンラインショップのページをご参照ください⇒こちら)
では、どれを選べばよいかということですが、CD制作や伴奏作成、オリジナル楽曲の制作などを現在行っている、もしくは将来的に検討しているという場合はProが個人的にはお勧めです。
Artistは年間の維持費がProと比べて2千円ほどしか変わらないので、このセール期間中に買うならProかな、と個人的には思います。(あくまで個人の意見)
Cubaseを、確認用の録音で使用するのみであれば、Elementsで十分かと思います。私自身もかつてはそういう使い方をしており、現在のElementsに相当するグレードで長く使っていました。(主にレッスンを行っている烏丸スタジオでは、現在もElementsを利用しています。)
と言うわけで、簡単にではありますが、シリーズの違いとどれを選べば良いかということを私なりにまとめてみました。
受講生のみなさんにおかれましては、ご購入の相談からセットアップ、使い方までレッスンにて支援させていただきますので、お気軽にご相談ください。