当連載は、私がレッスンで使用しているメモをまとめたものです。続けて読んでいただくと入門テキストになります。短い練習曲も公開しています。
初心者の方はテキストとして、経験者の方は復習教材としてご利用いただければ幸いです。

前回記事→こちら

ビブラート奏法

様々なビブラート

  • ビブラートとは、音量や音高の揺れにより、主にロングトーンの音に対して変化を付ける奏法です。
  • 本書では、音量を変化させる腹式ビブラート、音高を変化させるベンドビブラートに加え、それら2つのビブラートを組み合わせて立体的な揺れを作る複合ビブラートの解説をします。
  • 他にも、主にクラシック系奏者が用いる、左手を動かすことによるハンドカバービブラートなどもあります。
    (ポピュラー系奏者は左手でマイクを持つことが多いため、ハンドカバービブラートは不向きです。)
  • ビブラートはベンド奏法と同様、絶対にないと演奏できないものではありません。ご自身が表現したい音楽に必要であれば取り組んでみてください。

    参考書籍:徳永延生著『ポピュラー クロマチックハーモニカ』

腹式ビブラート

  • 音量の変化を、最大音量を10とした場合、目安として3ー7ー3ー7と繰り返します。
  • 基準を3(つまり音量が小さいとき)に置いておき、7から3へは、脱力で戻すようにイメージします。
    ※個人によって感じ方が違うこともありますので、ご自身にとってわかりやすいイメージで行ってください。
  • 口の中、顎まわり、上半身を動かさず、腰で支えるようにしながら、胸でホッホッホと息を吐く、もしくは、お腹で息の量をコントロールします。
    意識的にお腹をペコペコとさせる必要はありません。

腹式ビブラートの練習方法

  1. メトロノームをBPM=60くらいに設定する。(難しい場合はもっとゆっくりにするか、自分のテンポで行う。)
  2. 4番穴の吹き吸い(4④)をそれぞれ4または8拍ずつロングトーンで鳴らし、1拍につき波(音量の増減)を1回ずつ入れる。
  3. 設定のテンポで楽に波を作ることができたら、5ずつ数値を上げる。
  4. BPM=120までできたら、60に戻して1拍2回ずつ入れる。
  5. 最終目標は、BPM=70~80で1拍3~4回。
  6. 1拍2回くらい入れられるようになったら、メトロノームでできる速度を上回らない範囲で、曲にも使用する。

    ※個人差はありますが、毎日練習しても1ヶ月から数ヶ月以上かかることがほとんどなので、地道にコツコツと取り組みましょう。 

 デモ演奏3