演奏家のための太極拳講座

偶然Facebookで十数年振りに再会したミュージシャンの方からのお誘いで、演奏家向けの太極拳講習会に行ってきました。
ハーモニカだけでなく、日常生活やスポーツにも役立つ内容でしたので、備忘録的に記しておきたいと思います。

・膝は常に軽く曲げておくとよい(立つとき、歩くとき)。つまり、常に膝まわりの筋肉を使う。(怪我防止)

・手首の硬さは指先の硬さからもきている。床に手のひらをつき、親指と他の各指をそれぞれ180度ずつ開くストレッチをする。また、手首を手のひらを上にして曲げるストレッチと肩のストレッチを毎日するとよい。

・全ての動きは150gくらいの力加減で行う。150gはだいたいケース付きのiPhone、プールの中で感じる水圧くらい。本講座ではこれがいちばんの重要事項。(確かに、ハーモニカの操作がうまくいかない初心者の生徒さんは指先や手、腕などにものすごく力が入っておられることが多い。)

・腹式呼吸と逆腹式呼吸について。前者は吐くときにお腹を押す、後者はヨガで習った胸式呼吸。(一般的に言う胸式呼吸ではなく、常にお腹に圧がかかっているタイプのもの)

・脇を締めすぎない、コロコロコミック1冊または女性自身3冊くらい。(たとえがユニークでした。要は少し開いておくということだと思う。)

・両足均等に体重を乗せていると初動が遅れる。どちらか片方に乗せておくと素早く動きやすい。

本講座での重要事項と思われる、150gくらいの力加減というのは最初よくわからなかったのですが、寝ている人を起こすときに力任せに引っ張るのではなく、この150gを意識してどちらか片側から引くようにすると、不思議なくらいすっと起こすことができます。
実際私もしゃがんだ姿勢から立ち上がるなど先生にやってもらいましたが、びっくりするくらいすっと立ち上がることができて本当に不思議でした。
楽器を持ったり操作するときも同じことが言えるそうです。

また、膝を常に曲げておくというのは、実は当教室でも生徒さんにときどきお伝えしていることです。
というのも、骨のバランスではなく膝の筋肉を使って立つことにより、腹筋(特に、腹式呼吸で重要な体幹の筋肉)を使うことができるようになるからです。

是非参考にしてみてください。