テニスの試合と発表会と

先週金曜日に、ソフトテニスの団体戦に出場しました。
レディスの大会は平日にあるので教室の定休日にあたることも多く、ありがたいです。

昨年秋にポジションを後衛に転向していましたが、メンバーの都合で前衛になる可能性があると言われていたので主に前衛で調整をしていました。
しかし、結局は当日朝に後衛で出ることを伝えられ、やや調整不足の状態で本番へ。
1試合目は何とか勝利できたものの内容は納得の行くものではありませんでした。2試合目はかなり格上の相手だったので結果は予想通りでしたが、1ゲーム取れたもののもう少し粘ることができたのではないかと悔いしか残りませんでした。

4月に出場した大会では調子がよかったのですが、今回は不甲斐ないゲーム内容だったので反省会の時にそのように言うと、
「え?いい球打ってたよ」
「特別調子悪かったように見えなかったけど…」
「なぐさめで言ってるんじゃないから」
という言葉が複数の人から返ってきて正直驚きました。

考えてみると、これは発表会のときによくある光景だと思いませんか?
生徒さんが素晴らしい演奏をされているにもかかわらずご自身へダメ出しばかりされていて不思議だったのですが、お気持ちがちょっとわかるような気がしました。
多分、聴き手は細かい一音一音よりももっと全体を聴いて判断しているのだと思いますが、演奏した本人はわずかに濁ったり間違ったりした箇所ばかりが記憶に残ってしまうのだと思われます。
私ももちろん、「本番6割*」というのはよく承知していたつもりなのですが、悪いプレーばかり思い出してしまっていました。
(本番6割*:一流の演奏家であっても本番では100%の実力を出し切れるわけではない、せいぜい6割くらいという話。あるプロのクロマチックハーモニカ奏者の先生が実際におっしゃっていたことを、「本番6割」と表現させていただきました。)

それと、この「本番6割」に通じる話ですが、練習のときの実力を自分の実力だと思わないこと。試合の後先輩にも「今日のこの状態が今の実力なんだよ」と言われました。
この、
 6割の状態を上げる努力を常にすること
 調子が悪い中での戦い方を考えること
これらは、スポーツと音楽という違いはあるものの、考え方としては共通するのではないでしょうか。
よろしければ参考になさってください。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。