低音の吸い音で鼻から息が入る場合の対処法2
今日レッスンに来られた生徒さん、低音域(1、2の吸い音)を鳴らすときに、無意識的に鼻からも息を吸ってしまわれるようです。
以前も読者の方からご質問いただいたので、動画で回答をさせていただいたことがあるのですが、この生徒さんも低音域を鳴らすときに鼻孔につながる弁を開けてしまって悩んでおられました。
参考記事⇒「[質問]低音の吸い音で鼻から息が入る場合の対処法」
ご本人も工夫して練習されていたようですが、なかなかうまくいかないようでした。
この方の場合も、鼻から息を吸ってしまうのは出にくい低音のみ。中音域、高音域については再現性は出ていません。
この方は女性なのですが、低音域は特に喉の開きが重要のようで、これまでの経験上、男性よりも線の細い女性に低音の出にくい方が多いように感じています。
そこで、以前このブログでも紹介した、頬を緩めた状態で(呆けた顔をして)天井を見上げて低音域を鳴らしてもらいました。
こうすることで喉が開くので、普段喉を開くことが難しい方でも自然に開くことができます。すると、こちらの狙い通り、鼻から息が抜けることなく1番吸いの音を鳴らすことができました。
今はまだ、普通に前を向くと戻ってしまいますが、天井を向いて吹いたときの感覚を身につけていただくことで、解決が十分に期待できます。
また、天井を向いたときに顎を少ししゃくって首の前側の皮膚を伸ばし、肩と喉も脱力しておくことがポイントなのですが、顔を正面に戻すときに顔、喉、肩は脱力したまま、顎が遠くを通るようにしながら戻すと、喉の開きを維持しやすいです。
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。