低いテンションで続ける

この時期は、生徒さんの入れ替えが少しある時期なのではないかと思います。
温かくなり何か始めてみたいと思われる方も多くなるようでお問い合わせも増えます。逆に、4月に生活環境の変化のあった方(進学、就職、異動など)が、新生活から1ヶ月経って継続が困難と判断され退会されることも少しですがありました。

ちょうど連休中で過ごしやすい季節でもあり、気持ちも前向きになってやる気も出るのだと思いますが、これから年単位で楽しく続けてくには、一時のテンション(?!)を維持するのは難しいと思います。
季節や環境に関係なく、ある意味低いテンションと言いますか、普段の生活の一部としてコツコツ続けながら楽しんでいく方が長続きするのではないかと最近は思います。
残念な話ですが、他の楽器の音楽講師からは、春や秋に入会した人はすぐに辞める率が高いと聞いたことがあります。
それはきっと、そのときの気分の高揚ではじめたけれど、その後その気分が続かなかったのではないかと思います。

でも、春や秋に始められて5年以上続いておられる方もたくさんいらっしゃるので安心してください。
継続させるコツとしては、なるべく早い段階で、ハーモニカを特別なものではなく生活の一部にしてしまうことだと思います。そして、特に社会人の方は練習ができる時期とそうでない時期がどうしてもあると思うのですが、そういう時期も受け入れ、練習できなくても心の中にハーモニカがある状態をキープできればよいと思います。
生徒さんをみていますと、生活環境が大きく変化しても時間を見つけてとりあえずレッスンに来て継続される方は、その後何年も続いておられます。

ときどき、「何をやっても長続きしなくて…」とおっしゃる方がおいでなのですが、それは気分に左右されているからかもしれません。
”やる気を出そう”というよりは、生活の一部に取り入れようという発想に切り替えてみられてはいかがでしょうか?