ファビュラスに求めるもの
ある日のレッスンでのこと。16穴のファビュラス(F-64C)をお持ちの生徒さんと、ファビュラスに何を求めるかという話題になりました。
その生徒さんはエフェクターがご趣味なのかいろいろお持ちの様子で、音色の個性は基本的にエフェクターで付けたいので、ハーモニカそのものに渋さなどは求めず、素直に鳴ってくれるものがよいとおっしゃっていました。
私の場合、エフェクターはリバーブと時々マイクプリアンプを使うくらいなので、エフェクターで個性を出すということはほとんど考えたことがありませんでした。
私は、こちらからの様々なアプローチに対して、100%に限りなく近く応えてくれる楽器がほしいとずっと思っていました。(高い気密性とリードの繊細さ)
あと、音色についてはキラキラしすぎない、しっとりとしながらも透明感のある音色で、基本的になるべく加工せず理想の音にしたいと考えています。
その生徒さんとは考え方が真逆のようですが、楽器自体に求めていることはかなり近いような気がしました。
エフェクターで個性を出すというのもおもしろいと思うので、生徒さんの演奏スタイルにも注目していきたいです。