アドリブ演奏における2種類のタイプ

田中光栄先生の教室へ伺った際にお聞きしたことを記したいと思います。
アドリブ演奏には大きく分けて2種類のタイプあるのではないか、とのこと。

1つめは、チャーリーパーカーのような、フレーズ(ⅡⅤⅠを中心とした?!)をたくさんタンクしておき、それを即興ではめ込んでいくタイプ。
2つめは、1つの短いモチーフを即興で延々とフェイクして展開していくタイプ。

1つめの場合、整ったアドリブにしやすいという利点があり、その代わりにたくさんのフレーズをため込む練習が必要とのこと。
2つめの場合、フレーズを覚える練習をすることなく吹き続けることができる反面、まとまりのないアドリブになりやすいとのことでした。

100%どちらかということではなく、どちらかの要素が強いということなのだとは思いますが、あの方はこちらのタイプなのかも…、とある程度予想することができて、私にとっては発見でもありました。

今まで、どちらかというと”アドリブ=1つめのタイプ”と思っており、フレーズの練習をたくさんしないといけないものなのだと思っていました。
正直、記憶力に自信が持てない中延々とフレーズ練習を続けるのはツラいなぁと思っていたので、別のアプローチがあるということを知って少し救われた気がしました。