マウスピースの位置とスライドレバーの動き
ときどき、生徒さんから「マウスピースを洗ったのですが、スライドレバーの動きが良くなりません。」とお聞きすることがあります。
楽器を見させていただくと、マウスピースやスライドレバーなどは適切に取り付けられており、ネジの締めすぎもなく、パーツにも不具合はありません。
洗った直後なので、スライドレバーの汚れもなくきれいな状態。
異常がないことを確認した後、もう一度私の方で組み立て直してみると、スライドレバーはよく動くようになりました。
私も以前悩んだことがあるのですが、楽器によっては、マウスピースを取り付けるときの左右の微妙な位置(1mm以下の違い!)で、スライドレバーの動きがかなり変わってくるのではないかと考えています。
マウスピースのネジを締める直前に、マウスピースを上から押さえた状態でスライドレバーを動かしてみます(私は左手で握るようにして持ちます)。
いちばん気持ちよくスムーズに動く位置を見つけて、ネジを締めるようにします。
あくまで私個人の考えなのですが、当教室ではこういったことがたまにありますので、もしお困りの方がいらっしゃったら試してみられてはいかがでしょうか?
マウスピースやスライドレバーが汚れていたり、パーツ(特にスライドレバーと下板)にわずかなゆがみなどがある場合は上手くいきませんのでよくご確認ください。