スライドレバーの違和感
1月のピアノ発表会で娘と共演したときに落下事故を起こしていたファビュラスでしたが、あの後スライドレバーにほんのわずかな異変を感じ、念のためにスズキ楽器さんにチェックを依頼しておりました。
状況をお聞きしてみると、やはりマウスピース側にほんの少し不具合があったとのことでした。
戻ってきたファビュラスを見てみると、スライドレバーのボタンから1cmあたりのところにゆがみを修正したと思われる跡がかすかに残っていました。(普段はマウスピースの内側に隠れる部分なので、外見上全く変化なし。)
その後何度かにわけて数時間吹いてみたのですが、事故後の違和感は全くなくなっていました。
目に見えない程度、スライドレバーが曲がっていたのかもしれません。
本体価格がゼロ1つ分違うファビュラスなので、パーツ交換がいくらするのか怖いところだったのですが、幸い現状のパーツを直していただいたため事なきを得ました。(スズキ楽器さん、ありがとうございました。)
スライドレバーの不具合は、HOHNERのクロモニカ280や64シリーズを使っていたときも何度か遭遇しました。
私の場合、昔、スライドのボタンの押し方に癖があったためか(力みと、斜めに力を加える癖)、よくスライドレバーの不具合を起こしました。
生徒さんも、力みがあったり、押すときに真っ直ぐに力が加わっていない場合に、スライドレバーがひっかかって重くなったり戻りにくくなったりすることがあるようです(特に力みではないかと個人的には思っています)。
マウスピースやスライドレバーを洗うと一時的に改善するのですが、しばらく吹いているとまた同じ症状が出てくるといった場合もあります(今回の私はこれでした)。
HOHNERのクロモニカ280等のスライドレバーは1本1,500円(定価)ですので、パーツ交換で解決させることが多いです。(でも、悪い癖が残っていると繰り返してしまうので、その点は生徒さんへしっかりお伝えして直してもらうようにしています。)
マウスピース側のネジが曲がっている場合も注意が必要だと思うので、お手入れされるときにチェックしてみてください。
ファビュラスが無事元の状態に戻ってくれて良かったです。
注) レッスンに通われている方でご自身の楽器に違和感がおありの場合は、先生に相談されることをお勧めします。独学の方におかれましてもあくまで参考とし、自己責任において修理等行ってくださいますようお願い申し上げます。なお、当教室では受講生以外の方の修理や相談は承っておりませんので、販売店等にご相談くださいますようお願い申し上げます。