アドリブに効くスケール練習法

少し前から、スケール練習の方法をアドリブを意識したものに変えています。
これは、私がいつもお世話になっている、FTJS!(ジャムセッション専門の音楽教室)の斉藤先生から教えていただいたものです。

今まで、スケール練習は徳永先生のテキストの巻末(P85~)に載っているものをメトロに合わせてそのまま吹いていましたが(私の場合、キーCのページだけ見て12キーを吹いています)、今は自動伴奏ソフト(Band in a box)にコードを入力して、それに合わせて吹くようにしています。テキストはこのまま使えます。
手順を箇条書きすると下記の通りです。

(キーCの場合)
・Band in a boxなど自動伴奏ソフトにコードを入力し(「C | C |Dm7|G7」 )ループさせる。伴奏のスタイルは練習したいもので良い。テンポは無理のない速さに設定する。
・吹く内容は、1拍2音「ドミ、レファ、ミソ、ファラ」など、1拍3音「ドレミ、レミファ、ミファソ」など、1拍4音「ドレミファ、レミファソ、ミファソラ、ファソラシ」などとする。(徳永先生のテキストの巻末のものはほぼ全部OK、下りパターンもお忘れなく!)
・Dm7から吹き始め、Cの1拍目で終わるようにする。(つまり、Dm7|G7の2小節間で吹く)
・Dm7の7thを除いたコードトーンの音(レファラ)のいずれかから吹き始める。例えば、スケールのパターンが「ドレミファ、レミファソ、ミファソラ、ファソラシ…」だった場合、「レミファソ」や「ファソラシ」から吹き始める。
・Cの1拍目がコードトーンの音(ドミソ)になるよう、直前で調整して吹く。このとき、最後の音が半拍遅れたり等しないよう、必ずCの1拍目の表に最後の音の出だしが来るようにすること。

例) 赤丸印の音は本来「ソ」ですが、Cの1拍目にソを吹きたいので「ラ」に変更しています。他にも、バリエーションはいろいろ考えられると思います。

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このように練習することで、意識を着地するコード(C)へ向けることができ、アドリブ演奏をするときに必要な頭の使い方になっていきます。
個人的には、普通にメトロノームでできる速さの限界まで練習することも技巧面の向上に役立つと思いますが、ご自身が何を重視されるかによって練習も変わってくるのではないかと思います。(私の場合は、ある程度メトロでの練習を長く続けてきた上でこの練習を始めています。)
なお、カラオケに合わせて曲を演奏するときにカラオケに合わなくなることのある方は、第三者に確認していただきながら練習されることをお勧めします。
よろしければ参考になさってください。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。

関連サイト
・FTJS!(ジャムセッション専門の音楽教室)→こちら

  

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