修理工具について
3週間ほど前の話だと思うのですが、HOHNER社のサービスキット(バルブ交換などできる工具セット)を徳永教室に注文したところメーカに在庫がないということで、はじめてスズキ楽器の修理工具を取り寄せてみました。
ちょうど、工具を希望されていた生徒さんが、それぞれのメーカの楽器を1台ずつお持ちだったので(スーパー64とシリウス)、ご本人も納得して購入されました。
それぞれのメーカを比べると下記の通り。(※あくまで、個人の感想です)
HOHNER社 サービスキット
・やすり、へら2種、棒、ドライバー(プラスとマイナスが1本になったもの)、バルブセット1式、バルブ用のり、スライドオイル(と思われるもの)が付属。
・ドライバーはプラスとマイナスを入れ替えて使う仕組みで、両方使いたいときは入れ替えがやや面倒。ただ、ドライバーのお尻(?!)が回転する仕組みなっており、手の甲をドライバーのお尻に当てて回すことができるので、個人的にはとても重宝しています。
・ ケースはとてもスタイリッシュ。文庫本サイズ?!くらいで収納力はありますが、ファスナーで閉じるタイプではないので工具の落下が心配?!。
・バルブセット3,500円が付属しているものの、定価(税抜き)9,000円とやや割高。
スズキ楽器 ハーモニカ修理工具セット
・やすり(2種)、へら、棒、ドライバー(プラスとマイナスがそれぞれ1本ずつ)が付属。
・バルブセット、のりは別途購入要。
・ドライバーはプラスとマイナスが別々に入っているが、お尻はまわらないタイプ。
・ケースはいたって普通のデザイン。ちいさめなので、バルブセットやのりを入れるとぱんぱんになるかも??ファスナー付きなので、落下の心配はほぼなし。
・定価(税抜き)3,600円とリーズナブル。
個人的な意見や使い方など
・修理工具の話ではありませんが、スズキの交換用バルブは1台分(1穴につき4枚)入りで1,500円(SCX用)と1,600円(ファビュラス、シリウス等用)。3,500円で山ほど入っているHOHNERのセットに比べるとかなり割高です。ただ、交換頻度的には若干かもしれませんが少なくて済んでいるように個人的には感じます。
・HOHNERのサービスキットにはのりが付属していますが、私の場合、なくなったら「コニシ ボンドビニル用」というもので代用しています。スズキのバルブを貼るときもこれを使っています。
・HOHNERのバルブセットは、材質が同じのものであれば長いタイプのものを切って調節し、短いリード用として使うこともできるため、小さなはさみをケースに入れています。ちなみに、スズキの、特にファビュラス、シリウス等用の交換バルブについては、長さで幅が徐々に変わっていく形状のため、他の穴番号のものを加工して流用することはほぼできないのではないかと思います。
・ケースに爪楊枝を入れ、ボンドをバルブの先端につけたり、付きすぎたボンドを取るために使っており、重宝しています。
・両社ともへらの片方の先端が四角くなっているものがあり、これはリードが斜めになった場合などにリードの向きを調整するリベットとして使います。
あくまで個人の意見ですがまとめてみました。これから購入される方はよくお調べになった上でご購入ください。参考にしていただければ幸いです。
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