スケール練習に取り組むこと
先日、生徒の⚪︎さんからお聞きしたことです。
愛好家の演奏イベントに出演された際、ゲストで演奏されていたとても良い演奏される方に「いつもどんな練習されているのですか?」と尋ねられたところ、「曲練習はあまりせず、スケールを中心に練習しています。」という答えが返ってきたそうです。
そして、「スケールを練習しておけば曲は吹けますよ」とのこと。
当教室では、レッスンの冒頭で、個々のレベルに応じてスケール練習を始めとして基本練習も取り入れています。 (自宅でしておけばいいとは思うのですが、確認の意味やレッスン=唯一の練習の方のために…)
○さんは、ご本人の意向により、レッスンでのスケールなど基本練習の時間を他の生徒さんほど取っていなかったのですが、今後はしっかりと取り組んでいきたいとのことでした。
私自身、スケール練習はとても重要だと思っているのですが、モチベーションが上がらないなど取り組みにくいとおっしゃる方は無理にする必要はないと思っています。
また、当ブログでもたびたび取り上げているように、流れで吹いてしまうなど間違った練習方法で取り組むこともよくないので、スケール練習を推奨されない講師の先生のご意見もすごくよくわかります。
クロマチック・ハーモニカの場合、キーが変わると吹き吸いレバリングがすべて変わるので(キーCの楽器1台で取り組む場合)、そう言う意味でもスケール練習の意義はあるのではないかと思っています。
スケール練習が苦痛と感じないのなら、そして、取り組む目的がしっかりしていて正しい練習方法がわかっていれば、取り組んでみる価値はあるのではないでしょうか?!
ちなみに、私自身も直近に演奏の本番がなければ、普段の練習はスケール練習などの基本練習と、アドリブやフレーズ練習のみです。
昨日別の生徒さんから、基本練習を取り組む時間(割合)についてご質問いただいたので、近々当ブログで取り上げたいと思います。
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。