フレーズ練習の際の注意点

生徒さんのレッスンをしていて少し気になることがあります。
数拍の短いフレーズを集中練習しているときに、1回吹き終えて2回目を吹くタイミングが、私にとってとても気持ち悪く感じるときがあります。
と言いますのも、四分の四の譜面でそのフレーズが3拍だったとすると、2回目を吹くタイミングが4拍目や6拍目など中途半端なところから吹き始められる方がけっこういらっしゃいます。
いつも指摘するのですが、ご本人はあまり問題意識を持っていらっしゃらないらしく、なかなか直りません。 
しかしながら、これはその人の拍の感覚に直結するかなり重要なことだと私は考えています。
この場合、 5拍目(=2小節の1拍目)や、もう1小節待って3小節目の1拍目から出るようにします。

また、3小節くらいの少し長いフレーズの場合は、2回目を4小節目から出ずに、1小節待って5小節目から出るようにします。
細かいことですが、日々意識しながら練習することで、拍や小節の感覚が養われます。
メトロノームが鳴っている間は、フレーズとフレーズの間も音楽を途切れさせないように常に意識してください。そうすることで、吹いているフレーズだけでなく、リズム、感覚の練習にもなります。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。