ベンドビブラート その1

(この記事は予約投稿しています。)

以前の記事「口の中のぷにぷに」にも少し通じる内容かも知れません。
先日、ベンドビブラートにチャレンジしておられる生徒さんのレッスンをしていたときのことです。
ベンドビブラートがうまくいかず変な音になります、とのことでお聞きすると、確かにピッチの変化がほとんどなく代わりに音色だけが変化してしまっています。
これは、徳永先生の「ポピュラークロマチックハーモニカ」テキストをお持ちの方はおわかりいただけると思いますが、ベンドビブラートの項の注意書きに「あまりおすすめしません。」と記さているようなベンドではないかと思われます。生徒さんご本人も本意ではないようでした。
試しに私が舌の先を動かすようにして再現すると、ほぼ同じ状態の音になりました。
私の場合、ベンドやベンドビブラートをかけるときは舌の先ではなく、もう少し根元に近い部分の舌の腹を盛り上げて上あごの斜め前方(唇側)へ近づけます。(上あごと舌の腹の間の空間を狭くしていくような感覚です。)
そのときに上あごと舌の腹で空気の層をぷにぃ~~と押す感じにしています。
空気の層を押す加減(上あごと舌の腹の間隔の加減)でベンドのかかり具合を調整するのですが、ベンドビブラートの場合は軽くぷにぷに程度でいいかと思います。
その代わりに、私の場合は音色の変化は最小限にしたいので、少しの動きで確実にピッチが下がるようにエコな動き?!を心がけているように思います。
以上、かなり個人的な感覚も含まれますが、ベンドビブラートのことを記してみました。
徳永先生のテキストを基本として、補助的な表現として参考になりそうでしたらしていただければ幸いです。
次回は、私がベンドビブラートと複合ビブラートを習得したときの話を記したいと思います。

注意!!) 上記内容はあくまで私個人の意見ですので、教室に通われている方は先生のご指導のもと練習に励んでください。独学の方はご自身で判断の上練習していただきますようお願いします。