出版体裁の譜面を作成する(その1)

オリジナル曲や、自作のソロなどなど、譜面を描くことがあると思います。
せっかくなら、出版体裁のものにしてデータとしてキレイに残したいと思ったことはないでしょうか?!
使うソフトと内容にもよるのですが、私の場合1曲分をしっかり作ろうとすると平均で一時間前後はかかるのでチョットたいへんですが、データで残すとあとで修正もできますし、他の人にも読んでいただきやすいかと思います。

私の場合、用途に合わせて2種類のソフトを使い分けていますので、ご紹介したいと思います。

1.自分用の簡易的なものの場合:Band in a box 20 for Mac(win版もあり)
 このソフトは、コードとスタイルを入力すると自動伴奏をしてくれるという、譜面を描くことに特化したものではなくジャズなどアドリブの練習用のソフトかと思います。なので、主にジャズスタンダード曲の練習音源兼コード譜としてこちらを使用します。また、お気に入りのフレーズ集としてメモ代わりにも使います。

【長所】
・コードと音符の入力が楽。
 特に音符は、曲のスタイルにあわせて1拍を3連または十六分×4つの位置にあらかじめ縦線が引いてあり、例えば付点八分+十六分(ターッタ)を入力する場合、その拍の一本目の線と四本目の線上の入力したい高さの位置でクリックするだけで入力できます。休符はトグルボタンで選んだ上でクリックすると同様に入力可能。(ただし、現行のMac版の場合、1拍3連と十六分の切り替えができないようです。Win版バージョン19では確か5連符以上でバグがあったりなどしたので、きっちり描きたいときには不向きかもしれません。)
・自動伴奏機能があるので、入力した音符を伴奏入りで確認ができる。オリジナルやソロ、アドリブ練習に便利。
・メロディ、コードのコピペが楽。

【短所】
・バージョンが上がるごとに改善傾向にはあるが細かいバグ(不具合)が多い。特にMac版はWin版に比べてバージョンが5つくらい前の状態のような気がします(バグの改善具合が、、)。
・細かい音の譜面には不向き。長所のところでも触れましたが、音数の多い譜面をきっちり描きたいときにはやはり譜面作成ソフトが圧倒的に強いように思います。
・繰り返し記号や強弱記号などなどは入力できない。
 

私の場合、このソフトで入力したものをのちにきっちり残したい場合、メロディのみをMIDIデータに変換し、それを次の記事で紹介する譜面作成ソフトに読み込ませてコードの入力と微調整をするようにしています。
明日の記事で、私が使用している譜面作成の専用ソフトの紹介をしたいと思います。

(つづく)