腹式ビブラートの練習方法
腹式ビブラート(正式には、おそらく横隔膜の振動によるビブラート)の練習方法について私が行ってきた方法を書いてみることにします。
まず、電子メトロノームを60くらいにセットして、「キ」と鳴ったときに息の量がMAXになるようにフゥフゥ(もしくはホゥホゥ)とロングトーンで吹いてみる練習をします。最初は1拍1回からスタートします。
(MAXのときでも強く吹きすぎず、7,8割で吹いてください。MINのときは2,3割くらい。のどはしっかり開いておき、口の中、喉、あごなどは微動だにさせないように!)
音は、5とか4あたりが私の場合はやりやすかったです。最初は吹き音で練習しますが、少し慣れれば吸い音のほうが自然なビブラートがかかりやすいです。
このとき、息の調節を体の上の方(喉や気管)ではなく、お腹や腰の辺りを使います。
「腹筋、腹筋」と意識するよりは、上半身(口の中、喉、気管、肩など)の力を抜いてリラックスし、力を入れるというよりは腰に空気をためて出し入れする感じで行ったほうがよいのではないかと私は思います。特に、上半身に力が入っていると自然なビブラートになりにくいです。
(喉を開き、口から気管までが微動だにしない状態をキープできていれば、胸を使うと表現した方がぴんとくる方もいらっしゃるようです。いずれにせよ、腰あたりの内側の筋肉での支えがあってのことです。)
慣れてきたらテンポを少しずつ速くしていきます。
私の場合、テンポ120くらいまで来たところで60に戻し、1拍2回にしました。テンポ70~80で1拍3~4回を目指します。
そして、同時にご自身の好みの曲(”唄い方”のわかる曲)にどんどんビブラートを使っていきます。
このとき、メトロノームでの練習で無理なくできる速さを上回らないように、曲のテンポに応じて1拍何回と決めて入れていくとよいです。最初は3,4拍しっかり伸ばすところにだけ入れていくとよいです。
もっと慣れてきたら、今度は1拍何回というのは取り去る努力をしてください。
簡単ではありますが、私なりに練習方法を書いてみました。参考にしていただければ幸いです。
(但し、人それぞれ感覚のつかみ方などが違うかもしれませんし、文章で表現しにくい内容でもあるので、教室に通われている方は先生のご指導の下練習を進めてください。)
関連記事→当ブログ「ビブラートの悩み」