タコの口ができているのににごる理由?!
なかなか単音の出ない方の中には、タコの口にする技術(筋力??)はお持ちなのに、頭の中で鳴らしたい音がイメージできずににごってしまっている方がおられるように思います。
そういう方には、メソッド(入門テキスト)はいったんやめて、ロングトーンとスケール(C,F,Gあたりから)、そして童謡や唱歌などその方がご存知で比較的取り組みやすい曲を吹いていただくようにしています。
先日、Cのスケールは何とか吹けるけれど、GやFになると音がにごりまったく吹けなくなると、ある方がおっしゃっていました。
その前に、GやFのスケールはCと開始位置(音の高さ)が違うだけであるということは鍵盤やギターを用いて説明済みでしたが、理屈ではわかっていてもハーモニカの音に反映できなかったとのこと。
なので、まず吹く前に鳴らす音をイメージしてもらってから吹いていただきました。
すると、穴番号がずれてもイメージした音にご自身で修正できるようになり、最終的にはほぼにごらずに一人で通すことができるようになりました。
ご本人も、「わかった!!」「理屈しか理解できていなかったことが実際に音にできた!」ととてもよろこんでおられ、「もう1回、もう1回」と何度も自主的にスケールを吹いて音を確かめておられました。
やはり、頭の中で音をイメージ、サウンドを鳴らしながら吹くというのは大切なことだなと実感させられる出来事でした。