録音のこと

IMG_2115連休の間になんとか年賀状も書き終え、これから年末年始に向けて録音モードに入ります。
このブログについては、お正月は基本練習のチャンス!!ということで、おすすめ?!練習について何回かにわけて特集記事を予定しています。乞うご期待☆

話を本題に移します。
ここへ来て、ようやく録音のセットアップも確定してきました。
私の中では、とりあえず今日現在、今まででいちばん思い通りの音色で仕上がった音源は12月14日に投稿した「二隻の舟」でした。
そのとき使用した楽器、機材は下記の通り。

 クロマチック・ハーモニカ:HOHNER SUPER64 Gold(漆両面モデル)
 オーディオIF:Steinberg UR28M
 コンデンサマイク:audio-technica AT4040
 DAW:Steinberg Cubase7

オーディオインターフェイスとDAWソフトは当分変え様がないのでいいとして、ポイントは楽器とマイクの選択。


(つづき)

まずはマイク。
ライブなどではダイナミックマイク(SHURE BATA58)を愛用していますが、録音のときは空間の感じをしっかり出したいので、コンデンサマイクにしています。
ただ、ダイナミックマイクに比べて良くも悪くもしっかり録れるので、金属っぽい感じも録れてしまうように思いました。
機材の師匠(笑)M氏曰く、「拾えなかったものは補えないけど、録れ過ぎたものはあとで削れる」とのことで、表現したかった空間の感じを残しつつ、EQでハイを少し削り、イフェクトをかけました。
イフェクトについてはこれから勉強が必要で長い道のりになりそうですが、リバーブ以外では、とりあえずCubaseに付いている初心者仕様の音圧を手軽に上げることのできるものと、真空管系の暖かみを加えることのできるものをかけています。
リバーブも設定を細かく変えることができるので、依然ぴったりのものが見つけられていない状況です。まだまだ研究が必要です。

次に、楽器。
普段のライブなどでは漆ハーモニカの裏面モデル(漆を表面に塗っていないもの)を使用しているのですが、録音のときは両面モデルにしてみました。
基本的にはクリアな音色がほしいので裏面モデルを使っていますが、前述の通りコンデンサマイクを使うとハーモニカの金属っぽい感じがよりしっかりと録れてしまうように感じたので(あくまで、今日現在の個人的感想)、両面モデルを使うことでソフトな感じで録れるようにしています。(曲想によって変更することも)

先日投稿した「忘れな草をもう一度」は、楽器を漆裏面モデルにしている以外は、ほぼ同じセットアップで行いましたが、あまり満足のいく出来ではありませんでした。
考えてみると、「二隻の舟」の時はM~みんさんとのレコーディングだったのでしっかり練習した上で臨んでいましたが、「忘れな草…」のときは一人なのでろくに音出しもしないままの録音となってしまいました。
先日のT教室発表会のときに、私の演奏を聴いてくださったある先輩が「マイクのりがすごくよくて、いい音色やったよ。」と言ってくださったことを思い出しました。
そう、セットアップやイフェクトというのはあくまで化粧。大事なのは音色そのものなのです。
当然のことではあるのですが、しっかり中身を磨いておくことの大切さを改めて知りました。
(顔に施す”化粧”と違うのは、持って生まれたものを変えるのは限界があるけれど、ハーモニカの音色は努力次第で無限の可能性を秘めているということ。うん、がんばろう!笑)

書き忘れていましたが、画像はマイクのセッティングの様子。ポップガード(丸い方)の有無でも音はかなり変わった様に思います。

ここ何ヶ月もの間録音についてはずっと悩み投資もしてきましたが、とりあえず大まかなセットアップは決まりました。
あとはイフェクトの細かい設定の研究とハーモニカの練習でしょうか(何よりも、後者!!)。
いずれも道のりは長いですが、コツコツがんばっていきます。