4番を吹くか5番を吹くか、それが問題だ?!

吹きでドの音を鳴らすときは、基本的に右側の穴番号(つまり、1・5・9番)で鳴らします、というのは、徳永先生のテキスト(「ポピュラー クロマチック・ハーモニカメソッド」)に書かれていることです。
ただし、その下には括弧書きで、例外的に4・8番を吹くこともあります、とも書かれています。
私自身も約11年前にこのテキストで学び、吹きのドは基本的に1・5・9で鳴らしてきました。4や8の吹きはめったに使わないのでリードもこなれず、これらを吹くのはなんだか気色が悪いようにさえ思ったことも。
ただ、ここ数年、ちゃんと4や8の吹きにも慣れておかないといけないと強く感じるようになりました。(それまでもまったく使っていなかったわけではないのですが、頻度はかなり低かったと思います。)

スケール練習で言うと、下記のようなパターンときには4や8で吹くのがよいのではないか?!と思います。(※数字に○は吸い音)

ド ミ レ ファ ミ ソ ファ ラ ソ シ ラ ド シ レ ド ミ レ ファ・・・
1 2 ① ② 2 3 ② ③ 3 ④ ③ 4 ④ ⑤ 5 6 ⑤ ⑥
                         ↑ココ!

替え指(4吸いスライドレバー押)にして、次は指を離すだけという手もあるかもしれませんが、私はスライドレバーは使わず鳴らした方が楽に感じました。

しかしながら、教えるという立場では、そのことを生徒さんにお伝えするタイミングには気を使います。
テキストに書いてあるので初日に配列の話と一緒にお伝えはしますが、忘れてしまわれたり、特に楽器未経験の方にはあまり丁寧に説明しすぎるとかえって混乱されてしまう場合もあるので、時期を見ながらなるべく早いうちに再度お伝えするようにはしています。

長年の癖というのはなかなか抜けず、私自身もこの”例外”についてはちゃんと教えていただき認識していなかったわけではないのですが、ついつい慣れた穴番号で吹いてしまっていました。
今はスケール練習から矯正しており、かなり自然に使えるようにはなってきました。
生徒さんには私のような思いをしてほしくないので、スケール練習などのときにチェックしてアドバイスさせていただき、ご自身に合った方法を選んでいただいています。
最初のうちからちゃんと両方を使い分けておられる方には、な~んだ、、という話だとは思いますが、私以外にも同じような思いをされている方がおいでのようなので記事にしてみました。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。