隙間時間の大切さ

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ある生徒さん、フルートやコーラスもされているとのことで呼吸法はかなり習得されているようですが、ハーモニカも含め、それらに生かしきれていないと感じ、悩んでおられるようでした。
たしかに、ハーモニカの音色も少し硬く、私も気になっていろいろとアドバイスさせていただいておりました。

あるとき、このブログにも記している、私が会社員時代に行っていた早朝練習の話をさせていただきました。
9時出社、22時退社の毎日で練習時間が取れず、朝布団に足を入れたままでスケール練習をしたという話です。1日3分、ロングトーンだけでもいいので、環境が許せばなるべくハーモニカに触れてほしいという思いからでした。

2週間後、次のレッスンに来られたときに、一音で音色が変わっていることに気づくくらい、すごく良くなっておられました。無駄な力が抜け、以前より音が響くようになっていたのです。
ご本人も気づいておられたようで、一緒に喜びました。

それまでは、レッスンの直前にまとめて練習をしておられたようですが、私の早朝練習の話の後からは、お忙しい時間の合間にロングトーンなどの練習を少しずつされ、この2週間はほぼ毎日ハーモニカに触れておられたようです。
長く続けておられる方ですでに下地は十分できておられるので、実行されれば結果は出ると思ってのアドバイスでしたが、予想をはるかに上回る期待以上の効果でした。
隙間時間を使うことの大切さを、私自身も改めて学ぶことができました。ありがとうございました。