B調のCX-12
お試し的に、B調のクロマチック・ハーモニカを買ってみました。
機種はHOHNERのCX-12Blackにしました。
そもそもC調以外をそろえている機種が少ないので、木製でないものと思いこれにしました。
(特に木製に対する音色の好み等はないので、扱いやメンテナンスを考慮。)
あと、あまり出番はありませんが同じくCX-12のJazzを持っているので、もしどうしてもBlackに馴染めなかったらカバー部分(マウスピース部分を含む)を取り替えることも可能。
(BlackとJazzはマウスピースの形状が違います。Jazzの方が普段使っている64シリーズ他多数の機種の形状に近いです。また、カバーの取り外しはネジを使わず簡単に外れ、交換も可能な仕組み。)
気になったのは、約11年近くC調の楽器で演奏してきてハーモニカの音色限定の絶対音感も備わってきているので、キーの違う楽器に馴染めるかということ。
何せ、5番吹き(C調ではド)を吹いたら4番吸い(C調ではシ)の音が鳴るのですから…。
お世話になっているIスタジオでI先生のピアノと一緒に、手持ち譜面でCmの「スペイン」を吹きました。
出た音はBmになるので、オリジナルキーと同じになります。
心配していた出る音の違いによる違和感は、確かにいつものC調の楽器とは明らかに違うという感覚(「半音低いやん!!」)があるにはあるのですが、相対音感重視で穴番号と出る音の相違に意識を向けないようにしていれば意外と大丈夫でした。
おそらく問題なさそうですが、もう少しいろんな曲を吹いて検証してみたいところです。
ちなみに、T教室門下のみなさんはご存知と思いますが、曲集の「スペイン」はCmで描かれていると思います。しかしながら、このキーでは外の世界では通用しないらしいです。
この曲を練習していた約9年ほど前にはじめてその事実をある方から知らされ、否定されてしまったことがありました。
そのときはまだ譜面も満足に読めなかった状況。1年かかってやっと仕上げたばかりだったので、当時の私のショックは言葉では表現できるものでもなく…、以来一度もスペインを吹いていませんでした。
ついこの間まで、聴くのも嫌でした。
約9年ぶりのスペイン、しかもまだ買って調整していないCX-12での演奏なのでボロボロでしたが、I先生の反応は楽に吹けるなら楽器のキーが何であれいいんじゃない?!とのこと。
(テーマ部分に関しては、Bmの方が逆に歯切れよく吹きやすいという説もあります。)
今回、B調のこの楽器で具体的にこの曲を吹こうというのは今のところないのですが、何か半音下なら吹きやすいのにな~、とか、アドリブもできるんやけどな~という曲があったときは使ってみてもいいかもしれません。
(スペインは今のところ特に吹く気にはならないです、やっぱり相当なトラウマになっているんでしょうか。あと、この曲をわざわざクロマチックで吹かなくても、という気持ちも無きにしも非ずだったりもします。)
まぁ、その前にどんなキーでもアドリブできるように練習しなはれっていう感じでもあったりはしますが…。
あ、「Isn’t She Lovery」なんかも、この楽器で吹くと頭の中はFでよいのでだいぶ楽かもしれません。
(本当かは知りませんが、ご本人もそうされていたという噂を聞いたことがあります。)
以上、B調クロマチック・ハーモニカ体験レポートでした。