ハンドマイクの場合のマイクワーク
いつも京都のスタジオにこもりきりの私としては珍しく、今月は3週連続で週末にライブに出ています。
先月徳永教室でのレッスンのときにマイクワークの話になっていたのですが、マイクを左手で持って演奏するため低音ばかり音を拾ってしまうという方が少数ですがいらっしゃいます。
曲はたいていが低めの音から始まってサビで高音域へ、というパターンが多いです。
生徒さんの演奏を録音していて、大きな音がほしいときに音が小さくなってしまうという現象がありましたので、徳永先生にご意見たまわりました。
生徒さんのマイクの持ち方を見てみると、左手の力みのため演奏が始まるとマイクのヘッドが低音側の方向へ向いてしまう、右手で高音側のマウスピースの反対側部分が覆えていないため高音域が外へ逃げてしまう、といった現象が見られました。
あと、もともと音の大きい演奏者や、音の大きい機種等でないのに、左手の位置が端っこすぎるという場合も、マイクの音を拾いにくくすると思います。
マイクのヘッドは、楽器から最低1cmくらいは離しておいてください。楽器に当たるとガチャガチャ音がしてしまいますので。どのくらい距離をおくかで音色は変わるので、お好みで調整してください。まだ難しいという場合は、とりあえず1cmくらいを目安にされ、お好みを見つけていかれてはいかがでしょうか?!
楽器の持ち方、動かし方(ローリング)はほとんどの場合初回のレッスン時に説明させていただき、近い将来はマイクを左手で持つということもあわせて説明をするのですが、この時点ではどうしてもご自身がマイクを持って演奏するイメージというのは沸きにくいようです。
イメージができていなくとも、説明させてもらった持ち方、動かし方の身についた方は、マイクを持つことになっても比較的スムーズに持つことが出来ているようです。もし、マイクを持つとものすごく違和感がある、マイクを持たないときと持ち方が変わってしまうという場合は、一度フォームを再確認されるとよいかもしれません。
「まだまだ人前で演奏するレベルではないし…」とおっしゃる控えめな性格の方も、マイクを違和感なく持つことができるというのは、ご自身のフォームが正しいかという一つの目安にはなると思います。
先日の大阪でのライブのとき、数日前に楽器のボディ部分に亀裂が入って急遽交換したものの、少し気密度が下がりました。いつもの調子で高音を吹いても思うように音量が上がらずちょっと焦りました。また、別のボディで試したいと思います。この話題も、機会があれば詳しく記したいと思います。
ご注意)上記内容はあくまでハンドマイクで演奏される方に向けたものであり、また、個人的な意見です。レッスンに通っておられる方は先生のご指導の下練習に励んでください。独学の方におかれましても、ご自身に適しているかどうかを各自ご判断くださいますようお願いいたします。