練習曲を上手に選ぶ方法【しあわせ音楽ライフ♪〜すべての楽器愛好家が趣味で幸せになるためのメソッド】 #010

クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。
文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。

今回は、目的に応じて上手に練習曲を選ぶ考え方や方法についてお話をしました。

練習曲を上手に選ぶ方法

まず、ベンド奏法やビブラートなど、奏法の練習を目的に選曲をされるケースが当教室の生徒さんにもよくみられます。
ベンド奏法であれば、まずは単音でピッチをできれば半音程度しっかりと下げることができる状態であること、ビブラート奏法であればロングトーンに曲で使えるくらいの速さで一定の波を入れることができる状態まで技術を習得した上で、今度は曲でそれらを使っていくことが必要だと思います。

レッスンで生徒さんにお伝えしているのは、これらの奏法を入れることがイメージしやすい曲や、耳馴染みのある曲調の曲を選んでいただくのがよいのではないかということです。
単にテンポがスローだからとか、易しいから、曲集に載っているからという理由で選曲しても、その奏法を用いて演奏するイメージが湧かないと機械的な演奏になってしまいます。

また、ビブラートの場合は、ロングトーンに入れる練習でできる速さよりテンポの速い曲を選ばないように注意してください。キャパを超えると練習してきた方法とは違う方法(顎は動かさなかったのに動いてしまうなど)でビブラートをかけようとするなどしてしまう恐れがあります。

次は、みなさんがハーモニカを楽しむ目的と選曲とがあっているかというお話しをしたいと思います。
例えば、いろんなジャンルの楽曲が演奏できるようになりたい、難しいリズムもモノにしたいという場合は、馴染みのないジャンルにも積極的にチャレンジしていくことが必要になるかもしれません。
でも、ハーモニカを癒やしのツールとして楽しんでおられる場合、馴染みのないジャンルの曲を無理に練習することはストレスになってしまい、本来の目的と離れてしまうことになると思います。

また、ご自身で選んだ曲が、純粋に演奏してみたいと思って選んでいるかということも一度考えてみることが必要かもしれません。この曲を演奏したらまわりから一目置かれるから、とか、上級者と認めてもらえるからと言った、他人目線で曲を選んでいないかということです。他人目線で選んだ曲を苦労して演奏できるようになったとしても、おそらく心は満たされないと思います。

他人目線ではなく自分目線で選んだ曲は、心から楽しむことができ、自分自身を癒やしてくれると思います。曲の難易度やジャンル、描かれた年代などに関係なく、心から好きと思える曲を選ばれるのがよいと思います。

今回は以上になります。参考にしていただけましたら幸いです。
最後までお聞きくださり、ありがとうございました。