生徒さんのレッスン日記2022.9.24

今日は6名の方のレッスンで、うちお一人が通学受講されました。

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Aさん:同じ音が続く箇所でのタンギングが上手くいかないようでした。喉によるタンギング(ウと発音するようにする)は舌を使わないので音色の変化を伴わずスローな曲にもよいのですが、曲自体のテンポが遅くても十六分音符など個々の音符の長さが短い場合は素早くタンギングを入れる必要があり、喉によるタンギングでは間に合わなかったりタンギングを入れたときの隙間がきになってしまう場合もあるかもしれません。
もちろん、習熟度や音域、楽器の機種などにもよると思うのですが、プロ奏者であっても喉によるタンギングをほとんど使用しないという方もいらっしゃるようですし、舌を使ったタンギング(徳永先生や当教室の入門テキストでは「ノーマルタンギング」「ハーフタンギング」に相当するもの)でも、力加減や舌の動かし方、速さを工夫すればスローな曲にも合うソフトなタンギングを入れることは可能だと思います。
私自身、昔は喉によるタンギング至上主義的な考え方をしていて、可能な限り喉によるタンギングを使っていたのですが、最近はもちろん喉によるタンギングもよく使いますが、ノーマルタンギングやハーフタンギングも上手く使う方向にシフトしています。
Aさんには、お好みに合わせてタンギングの種類を選択していただくようにお伝えしておきました。

Bさん:徳永先生のアレンジ曲集に取り組んでおられます。2コーラス目のアレンジ部分の譜読みを音符分割法でしっかりされており、テンポはまだゆっくりですがかなり正確に演奏ができるようになっておられました。
穴の移動が正確にできていないと思われる箇所があったので、部分的にしっかり練習してからテンポを上げていただくようお伝えしました。ご本人も少し自覚されていたようで「ついついいい加減なままテンポを上げてしまうんです……」とおっしゃっていました。
せっかく時間をかけて譜読みをしても、動きが曖昧なままテンポを上げてしまうと、いずれどこかでうまくいかなくなって破綻したり、音が濁ったまま仕上げてしまうようなことになりかねません。
少し面倒かもしれませんが、フレーズを最大限に生かす演奏ができるようになられたい場合は、時間をかけてしっかり取り組んでみられることをお勧めします。一度できるようになれば次からは楽になり、できるようになるまでに必要な時間も徐々に短くなっていくはずです。

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今日レッスンを受講された皆さん、お疲れ様でした!