【ハーモニカラジオ】ミスを減らす、唇を舐める動作について#011

クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けの音声コンテンツです。
ラジオ感覚で聞くことができて、練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。

文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。
取り上げて欲しい内容などありましたら、お寄せいただければと思います。

ハーモニカを咥える直前やフレーズの合間に唇をぺろっと舐める動作がなかなかできない生徒さんが案外多いです。
この悩みをお持ちの方に心がけていただきたいと思っていることをお話ししたいと思います。

  • 動作が自然にできるようになるまでは、唇を舐める箇所に印を付けて実行する努力をする。
  • 唇が乾く前に舐めることを常に心がける(先手必勝)。
  • 技術的に演奏できる速さよりテンポダウンしてでも、唇を舐めることが可能なテンポまで落として練習する(唇を舐める動作込みで吹けてこそ、本当に吹けたと言えると思います)。
  • 最小限の動きですばやく唇を舐める努力、研究をする(軽く口を閉じて舌をほんの少し出すだけで、唇両面をなめることができます。正しく咥えられていれば、べろ~んと大きな動作で舐める必要はなく、唇の表面と内側のキワのあたりが唾液で濡れれば大丈夫です)。
  • 穴番号の移動の時に唇のひきつりが起こっていないか鏡で確認する。
  • 効果的に唇を舐めることができているか確認する。また、咥え方が浅かったり、唇表面の力みすぎなどの原因で唇の乾きが早くなっていたり、ひきつりが起こっていないかも確認する。
  • 唇を舐めたあと、マウスピースを「ハフッ」というふうに唇でマウスピースを迎えにいくように咥えてはいけない。唇表面と内側の際のあたりを瞬時に舐めた後に「単音の鳴らし方基礎編」でお伝えした「タコの口」をしっかり作り、そこへマウスピースを軽く押し当てる。

唇のひきつりは穴番号の移動のミスや音のにごりを引き起こしやすいので十分注意してください。

また、私の場合は、唇を舐める動作は単に唇が乾く前にというだけでなく、フレーズの区切りなど一息入れたいときにも入れているように思います。
曲全体として、ヴォーカルや管楽器のブレスのような役割も持たせているように思っています(あくまで、私個人の感覚)。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。