【ハーモニカRadio #003】単音の鳴らし方 問題解決編

クロマチックハーモニカ初心者、中級者の方向けに、音声コンテンツを発信していくことにしました。今回は第三弾です。
ラジオ感覚で聞くことができて練習のコツがわかるコンテンツを目指しています。
文字を読みたい方、YouTube動画で視聴したい方のために、ブログ(末尾参照)、YouTube動画もご用意しています。
取り上げて欲しい内容などありましたら、お寄せいただければと思います。
よろしくお願いいたします。

前回の「単音の鳴らし方 基礎編」を聞いておられない方は先にこちらをお聞きください。
⇒「【ハーモニカRadio #002】単音の鳴らし方 基礎編


「単音の鳴らし方 基礎編」でお話しした咥え方、鳴らし方ができているにも関わらず隣の音が一緒に鳴ってしまって濁る場合の、原因と対処法についてお話しします。

唇が滑る状態になっているか

穴の移動を行う際は、マウスピースの上で唇を横に滑らせて移動させるため、常に唇が唾液で軽く湿っている状態を維持し続ける必要があります。移動のたびに唇がマウスピースから離れてしまうことがないように注意してください(この癖が抜けないと、レガート[滑らか]な演奏がいつまでたってもできません)。

演奏するときは、咥える直前と2または4小節に一度(1フレーズに一度程度)ペロっと唇を舐め、唇が乾いて穴番号の移動時に唇が引きつらないようにしてください。
正しく咥えることができていれば、唇の表面と内側の境目あたりを軽く舐めるだけですぐに唇が引きつってしまうことはありません。稀に、唇表面の力みが原因で引きつってしまわれる方もいらっしゃいます。唇をこまめに舐めているのに引きつるという場合、必要以上に力が入っていないかもご確認ください。

常に穴の中心を咥えられているか

唇が常に湿っていて滑る状態になっていても、移動の際に動きすぎていたり動きが足りず穴の中心を咥えることができていない場合はきれいな単音を鳴らすことができません。また、隣の音が一緒に出るということがなくても、ほんのわずかずれるだけで音が出にくくなったり、きれいな音にならなかったりするので、常に穴の中心を咥えられるよう正確に移動を行う必要があります。

唇両端の上下がしっかり密着しているか

前回お話しした「『ゆ』の口」ができておらず、口角から息が漏れている場合、演奏中にシューという息漏れの音がしたり、隣の音が一緒に出てしまったりします。マウスピースを外して咥え、正面から鏡で見てみるとわかりやすいです。隣の穴の部分にも隙間ができてしまっている場合、咥え方に問題があります。唇を内側から中央に向かって突き出すようにして、唇の両端が上下ピッタリと密着するようにしてみてください。力加減の感覚は個人差がかなりあるようです。突き出しすぎて上手くできていない方もいらっしゃれば、突き出し方の足りない方もいらっしゃいます。いろいろ試してベストな状態を見つけてください。