前回記事「生徒さんからのご質問」続報

前回の記事「生徒さんからのご質問」を読んでくださった方から、基礎練習やリズムトレーニングについてのご感想をメールでいただきました。
内容の掲載は控えますが、基礎練習に対する私の考え方を記して返答しましたので、こちらにも掲載しておきたいと思います。


(前略)

基礎練習と一言でいってもいろんな内容があり、各々の目的によって最適な内容も変わってくると思います。
また、目的や個人の性格などによっては、行わなくてよい、もしくは行わない方がよい場合もあると思います。
レッスンでは、生徒さんと相談して行うかどうか、そして行う場合は内容をヒアリングを行った上で決めています。

個人的には、上達を目指すのであれば音階(スケール)練習は行っておいて損はないと思っています。
ただし、曲だけを楽しみたい、曲以外はモチベーションが下がってしまうという場合は無理にしなくてよいと考えます。
(前回ブログ記事の)ご質問くださった生徒さんの場合、ご質問の内容から早く上達したいと考えておられることが察せられますし、伺うと実際にそうでした。

音階練習やリズムトレーニングは、目的意識を持って目的に合った内容で行うことができないと、効果が半減してしまいますし、最悪の場合モチベーションの低下を招いて逆効果になりかねません。
生徒さんにそれら基礎練習で得られる効果をご理解いただき、生徒さんのその時々で最適な内容をご案内するのが講師の仕事の一つだと思っていて、日々実行しています。

なお、効果的な音階練習については個々によって違うため、生徒さん以外の方にこれです、とは言えませんが、一般的な内容をブログに記載しているので興味があればご一読ください。
◆ブログ記事⇒「発表会本番1週間前に基礎練習はすべきか?

あと、上記ブログ記事には記載していませんが、例えば♭3つの曲を練習している場合、E♭のスケールを練習することで曲と同じ調に慣れ、曲が演奏しやすくなるという効果は期待できると思います。

当方がリリースしている「リズムトレーニング」テキストについても、各々の目的によってお勧めの内容は変わってきます。
このテキストは、全部をさらえるというよりは、目的に応じて必要な箇所のみ取り組むという方法が効率的、効果的です。
レッスンでは特に必須にしているわけではありませんが、生徒さんの中で取り組んでおられる方も多いので、毎回その方に応じた内容をご案内し、取り組んでいただいています。
効果を実感して続けてくださっている方が多いのですが、これも地道な練習になりますので、目的に合わなかったりモチベーションが上がらないのであれば無理に取り組む必要はないのではないかと思います。

(後略)


ご意見をお寄せくださった方への返答でしたが、愛好家のみなさんにも参考にしていただけましたら幸いです。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。