【動画】クロマチックハーモニカとは?他のハーモニカとの違いは??【文章もあり】
クロマチックハーモニカの解説動画作りました!※動画の下に文章も掲載しています。
クロマチックハーモニカとはどんなハーモニカなのか、他のハーモニカとの違いを、それぞれのハーモニカの演奏付きで解説しています。
複音ハーモニカの演奏は、西川義夫さんにご協力いただきました。10Holesは、Audiostockのriccaさんの演奏を使用させていただいております。
シングルハーモニカは私が演奏しました(配列と距離感が違い、地味に難しかった……)。
西川さん、riccaさん、ありがとうございました!
それぞれのハーモニカの特徴と、音色の違いもこの動画で知っていただくことができると思います。
是非ご覧ください。
クロマチックハーモニカとは?他のハーモニカとの違いは??
クロマチックハーモニカ以外のハーモニカの種類について
シングルハーモニカ
世代にもよりますが、小学校で教育用として用いられていたので、知っている人も多いと思います。一つの穴で一つの音が出る仕組みです。ドレミファソラシドと横並びに配列されおり、ピアノで言う黒鍵の音は出せないものがほとんどだと思います。
複音ハーモニカ
大正時代にHOHNER社製のダブルリードハーモニカ(1つの音で2枚のリードがなる)を改良して作られ、その後国内で広く普及しました。日本では古くから親しまれてきたハーモニカです。
マウスピースの穴が二段に配置され、一つの音に対して少し音程の違うリードを2枚鳴らすように作られており、微妙なピッチ(音の高さ)のズレが独特のトレモロ効果を生み出し、複音ハーモニカの魅力となっています。
10Holesハーモニカ
名の通り、10個の穴が配置されています。別名「ブルース・ハープ」とも呼ばれ、1つの穴で吹きと吸いで2つの音がなり、合計20の音を鳴らすことができます。
他のハーモニカとは配列(音の並び)が異なっていて、ベンド奏法というピッチ(音の高さ)を下げる奏法を用いて独特のフィーリングを出すことが特徴です。フォーク、ロック、ブルースなどのジャンルで使用されることが多いです。
他にも、主にアンサンブルで用いられる「コード・ハーモニカ」「バス・ハーモニカ」などがあります。
クロマチックハーモニカとは
クロマチックは「半音階」という意味があり、ピアノでいう黒鍵の音も出すことができることが大きな特徴です。
複音ハーモニカや10ホールズ・ハーモニカは半音階の音を出すことができないので、曲の調(キー)によって楽器を持ち替えます。
クロマチックハーモニカにはレバー式とノンレバー式がありますが、レバー式の方が一般的です。レバー式の場合、本体の右端にあるボタンを押すことで半音上の音が出る仕組みになっています。
穴の数は12穴と16穴が一般的で(10,14穴もあります)、12穴は3オクターブ+2音、16穴は4オクターブ+2音出すことができます(オクターブ=ドを基準とした場合、次のドまでの距離)。
1本のハーモニカで広い音域をカバーし、半音階の音も全て出るので、唱歌や歌謡曲、ポピュラー音楽、ジャズ、クラシック音楽など、幅広いジャンルの曲を演奏することが出来ます。
クロマチックハーモニカの音色
実は案外巷で耳にする機会は多いのですが、残念ながら気づかれていないことが多いようです。世界的に有名な奏者は、スティーヴィーワンダーや、ジャズが好きな方ならトゥーツ・シールマンスが有名です。また、少し前に話題になったアニメ「あらいぐまマラスカル」の主題歌「ロック・リバーへ」の冒頭でも、クロマチックハーモニカの音色を聴くことができます。
以上、簡単にクロマチックハーモニカについて説明させていただきました。クロマチックハーモニカに少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。