TASCAMの小型パワードモニタースピーカーを買いました

中学2年生の子どもがDTM(パソコンを使用した音楽制作)に興味を持ち始めたので、制作環境を整えるためにモニタースピーカー「TASCAM VL-S3」を買いました。
パワードのモニタースピーカーで左右ペアという仕様です。

最近、当教室でもDTMに興味を持たれる方や、パソコンでのリスニングやオンラインレッスンの環境を整えたいと言うことで、オーディオインターフェイスを導入される方も増えています。
オーディオインターフェイスの導入を考えておられる方や、導入したけれどモニタースピーカーを何にしようか迷っておられる方の参考になりましたら幸いです。

購入してさっそくいくつかの音源で確認をしました。
あくまで個人の意見ではありますが、価格(私が購入したときは約8千円)のわりにはよいように感じました。
癖がなく、ある程度低音も鳴ってくれている印象です。
音量は、本体の方を半分くらいにした状態でオーディオインターフェイス(Steinberg UR12)側のOUTPUTを半分くらいに設定すれば問題なく聞こえています(市販CDから取り込んだ音源で確認)。基本的にはデスクで使うと思うので、音量としては十分と感じました。
さすがに奥行きの再現度はあまり高くないように感じましたが、左右ペアで1万円を切る価格なのでそこまでは求められないと思います。
大きさもとてもコンパクトで(2枚目の画像参照)、置き場所にも困りません。

同製品は片方の背面に左右のINPUT端子が配置されていますが、端子自体は左右それぞれ独立しています。
最近当教室で流行っている山口牧さん著『吹きたい曲でうまくなる~クロマチックハーモニカの楽譜』の音源が、1つで模範演奏とカラオケ伴奏の両方を兼ねており、左のモニターを消音することでカラオケ伴奏として使うことができる仕様になっています。
カラオケとして使いたいけれど、右のモニターだけで再生することができない、という悩みをよく聞きます(イヤホンを片耳だけ外して使えば可能ですが、自身のハーモニカの音が聞こえにくくなったり、長時間の練習は耳が疲れてしまうなどの悩みも、、)。
同製品で該当の動画を再生したところ、左端子のケーブルを抜いておけばカラオケとして使うことができました(こういう運用がよいのかはわかりませんが)。

ちなみに、ある程度本格的にDTM環境を整えておられる方の場合、モニタースピーカーは左右セットではなく同じ製品を2つ用意して左右にセッティングするのが一般的だと思います。
その場合、それぞれのスピーカーに電源スイッチが付いていることがほとんどなので、左側をオフにすることで簡単に右側だけで再生させることができます。
ただし、私が知る限り、その手のものは最低でも1本2~3万円ほどはするので、気軽には導入しにくいとは思います。

本格的なDTM環境は必要ないけれど、今より少し良くしたいという方にはぴったりなのではないかと思います。
あくまで個人の感想ではありますが、参考にしていただけましたら幸いです。