ウォーキング高速吹き吸い練習

15年くらい前だと思うのですが、師匠の徳永延生先生に吹き吸いのレスポンスを速くする練習を教えていただきました。
内容は、ウォーキングをしながらハーモニカを咥えるときの唇の形にした状態で「ホフホフホフ…」と体幹を使って高速で吹き吸いをするというものでした。
私はウォーキングをする習慣がないので歩かず自宅で試すことが多かったのですが、腹筋を使っている感覚はありました。

ときどき生徒さんにもお伝えしていたのですが、ある生徒さんがウォーキングのときに試してみられると、じっとしながら試すよりも歩くことで負荷がかかり、より腹筋を使っている実感が持てたとご報告くださいました。
そして、このときの吹き吸いの感覚を思い出しながら吹き吸いレバリングの練習課題*を練習してみると、テンポを上げることができたとのことでした。
しっかり結果も出しておられるので、効果があったものと思われます。
*:徳永先生の「ポピュラークロマチックハーモニカ」教本でいうところのE-58~62、拙著の練習32,33のような内容

体力に自信のない方はくれぐれもご無理のないようお願いしたいのですが、今は外出するときにマスクは必須で口元が隠れているので、ホフホフしてもまわりにバレにくいと思います。試すなら今かもしれません。
よろしければ参考になさってください。

それから、生徒さんのレッスンをしていて思うのは、速いフレーズが上手く演奏できない場合にみなさんはほぼ100%スライドレバーの押し離しや左右の移動がついていっていないことが原因だと思われる様ですが、もしかしたら吹き吸いの速さが追いついていないのではないか?と思うことがあります。
ウォーキングの習慣がなかったり、歩きながらホフホフすることがどうしても困難な場合は、同じ穴番号を高速で吹き吸いする練習だけでもされてみるとよいかもしれません。
参考にしていただけましたら幸いです。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。