クロマチックハーモニカ講座 唄うように表現する方法 #042
久々のクロマチックハーモニカ講座です。
次のようなご質問をいただいたので、お答えしました。
「ベンドやビブラートを具体的にどこでどのように使ったら良いのかわからず、どのように表現して良いのかイメージが全く湧きません。私には才能がないのでしょうか、生まれ持った感性が必要なのでしょうか?」
ご質問といいますか、とても切実なお悩みでした。
生まれ持った才能がなければ、思うような表現ができないものなのでしょうか?!
と言うわけで、クロマチックハーモニカで唄うように曲を表現する方法について、私なりにお話をさせていただきましたので、よろしければご視聴ください。
- まずは、ベンドやビブラートの技法が正しくできるよう練習する(ベンドならピッチを下げることができる、ビブラートは安定して波を作ることができる)。
- 曲に、予め決めた場所で決めた内容の奏法を入れる。例えば、2拍以上伸ばす箇所にビブラートを1拍3回ずつ入れる、など。ベンドは最初のうちはフレーズの最初など強調したい箇所などに入れるとやりやすい。
- 最初は欲張らず、少ない箇所に確実に入れる練習をする。このとき、譜面に記入して実行するようにする。
- 慣れたら、ビブラートなら短い音にも入れたり、細かく入れることに挑戦し、ベンドは箇所を増やして極軽いベンドも使う(好みでよい)。
- 決めたところが入れにくかったりしっくりこない場合は切り捨て、逆にできることを増やしていく。何曲もこの作業を繰り返すことで、譜面に書かなくても自然にできるようになってゆき、やがてそれが個性になっていく。
- ビブラートについては、慣れてきたら1拍何回というしばりを、今度は取り去っていく努力をする(好みでよい)。