繰り返すスライドレバーの不具合への対処法

先日生徒さんが、昨年12月頃に購入されたシリウス16穴(S-64C)のスライドレバーが動きにくくなったとのことで、修理を依頼してこられました。
当教室では、基本的に個人レッスンの生徒さんについては(わかる範囲でグループレッスンの生徒さんも)、所持されている楽器の機種や購入時期、状態などもほぼ全て記録しています。
その生徒さんは長く個人レッスンを受講されている方なので楽器も複数台お持ちなのですが、記録を遡ると過去にもスライドレバーの不具合が何度も起こっていました。
今回シリウスを購入されたのははじめてだったので、それまではホーナーの旧Super64などで起こっていました。

実は私自身も同じ様な経験があり、過去にスライドレバーを20本近く曲げています。
もう15年くらい前ですが、このままではいけないと思ってスライドレバーの押し方を自分なりに考え直し、以来不具合は一度も起こらなくなっています。

私はスライドレバーを右人差し指の第一関節より下で押しているのですが、その時に第一関節より上を丸め込むようにしないことと、指の根元でなるべく小さな動きで押すように心がけることで、不具合をなくすことができました。

スマートフォンやタンブラーを持つときに、指先ではなく手のひらで包み込むような感じで持つタイプの方は、もしかしたらスライドレバーを押すときに指を丸め込むように押してしまいやすくなり、スライドレバーにいびつな力が加わることで曲がりやすくなってしまうのでは?!と思っています。

原因については推測でしかありませんが、スライドレバーに対して真っ直ぐ、最小限の力で押す意識を持つことで改善できると思います。
お困りの方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければと思います。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。