蛇口とホースの関係

ハーモニカを吹くときのポイントを、蛇口とホースに例えて説明することがあります。
蛇口が体幹、ホースが気管から口です。

まずは、ホースの先を加工することなく(遠くに飛ばすために出口を狭くするなどせず)、蛇口から出た水の勢いをそのままに、ホースの先からドボドボドボ…と出るイメージで吹きます。
ある程度しっかり水を出そうと思うと、蛇口からの水圧、水量をしっかりキープし、安定させなければなりません。
これが、ハーモニカでは、体幹や腰回りで支える感じになるかと思います。

そして、それが出来た上で、表現したい音や音域などに合わせて、ホースの先を指で少し押さえて狭くするように、水にやや勢いを付けるイメージにする場合もあるかと思います。
(花壇の水やりをするときに、遠くの花に水を届ける時のイメージです。)
ハーモニカでは、舌の腹を使うなどして口の中の容量をわずかに狭くする動きにあたり、ベンド気味に吹きたいときや、低い音を鳴らす場合に用いると思います。
(奏者や奏法によってはしない場合もあります。)

前述の通り、ホースから水を安定して出すには、蛇口から出る水の量と水圧を一定にする必要があります。
ハーモニカも同じで、安定した音を出すには、体幹での支えが必要で、その上で適宜口の中の容量を、表現したい音や音域に合わせて調整する場合もあるかと思います(奏者による)。
この、蛇口とホースの先のバランスが必要なのではないかと考えています。

また、ホースはなるべく太い方が、より多くの水量をキープすることができます。ハーモニカで言えば、太く芯のある音色になるといったところでしょうか?!
そのためには、当然のことながら蛇口から出る水の量をより多く安定させる必要があり、ハーモニカで言えば喉はなるべく開き、体幹での支えもより必要ということになってくるかと思います。

生徒さんがわかりやすいと言ってくださったので記してみました。
参考にしていただければ幸いです。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。