発表会本番1週間前に基礎練習はすべきか?
昨日レッスンに来られた女性の生徒さん、先日の発表会に出演され、ご自身でも納得のいく演奏が出来たとよろこんでおられました。
その生徒さん、本番1週間前のレッスンでは穴番号のミスを連発されていたのですが、特に細かいフレーズの穴番号の移動が曖昧になっておられたので、上手く吹けない箇所、音が濁る箇所は、動きを見直して穴番号通りに正確に動くことを意識してもらうようアドバイスをさせていただきました。
その生徒さんは、曲での穴番号の見なおしだけでなく、自主的にスケール練習でも穴番号を意識して取り組まれたそうです。ご本人曰く、それらの練習がとても役に立ったとのことでした。
発表会本番1週間前にスケールなど基礎練習を取り入れるかどうかは、ある程度まとまった時間が取れる場合は短時間でもよいので取り入れておくと良い効果はあると思います。
ただし、あまり練習時間が取れなかったり、曲自体の仕上がりが思うように進んでいない場合などは曲を優先した方がよいとは思います。
あと、スケール練習などは、曲以上に吹き吸いが連続することが多く、しっかり音量をキープした上で正しい音の出し方で練習できると、音が出やすくなると言う効果も期待できます。
吹き吸いの切り替えもしやすくなるので、リズムもタイトに表現しやすくなるのではないかと考えています。
これは別の生徒さんの事例ですが、発表会直後のレッスンで次の曲が決まっていなかったため、いつもより長めにスケールを中心とした基礎練習の時間を取りました。
すると、レッスン後半で低音が出やすくなったと、ご本人も実感できるくらい変わっておられました。
おそらく、スケール練習などである程度速いテンポで吹き吸いの連続を行うことによって、体幹が使えるようになってこられたのではないかと思っています。(同じ様な事例は、過去にもいくつかあったので。)
と言うわけで、発表会本番1週間前に基礎練習を取り入れるかどうかは、曲の仕上がり具合や練習できる時間を考慮して、可能であれば短時間でもよいので取り入れると効果が期待できるのではないかと私は思っています。
スケール練習については、演奏する曲のキーに絞って練習するなど、効率的に行うという方法もあると思います。
よろしければ参考になさってください。
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。