世代と流行歌

「今日のハーモニカ」で、毎日いろんな時代に流行った曲を演奏するようになり、今まで知らなかった楽曲に出会うことができています。
また、リスナーのみなさん(特に私より年上の方)のコメントはとても新鮮だったり勉強になったりしています。

先日「影を慕いて」という、昭和7年リリースの楽曲を演奏させていただきました。

この曲はもともと70歳代の生徒さんが演奏してみたいとおっしゃったことがきっかけで、もとの曲をネットで探して聞き、手持ちの楽譜で演奏したものでした。
昭和7年の楽曲を、何故70歳代の生徒さんが演奏したいとおっしゃったのかとても疑問だったのですが、リスナーさんからのコメントで、この楽曲が昭和40年代に懐メロとしてよく流れていたのだということを知りました。
また、別のリスナーさんからは、戦前戦後の時代は娯楽が少なく今よりも流行歌が人々に与える影響が大きかったことや、親世代がよく聴いていた曲がその人にとって懐かしい曲、馴染みのある曲になるのではないかという内容のコメントもいただきました。

そう言えば、私の母は昭和24年生まれの70歳なので戦後生まれなのですが、私から見ると祖母か祖父が歌っていたと思われる、戦時中の曲を母がよく口ずさんでいたのを聞きました。
2002年のサッカーワールドカップで、大分県の旧中津江村がカメルーン代表のキャンプ地になった際、選手達を見送る場面で当時70〜80歳代くらいの女性たちが、旗を振りながら「行ってくるぞと勇ましく〜♪」と歌っておられたのをテレビで観て、母が歌っていたフレーズと同じだったのですごく驚いたことを覚えています。

2年前、娘が4年生の頃、20歳代の担任の先生が得意のギターで弾き語りをされていた楽曲が尾崎豊さんのカバー曲だったとのことで少し驚きました。
あくまで推測ではありますが、昭和51年生まれの私の世代かもしくはもう少し上の世代の方に尾崎豊さんのファンは特に多かったのではないかな?!と思うので、ひょっとしたら親御さんの影響を受けておられるのかもしれませんし、懐メロとして聴いておられた可能性もあります。

新しい令和の時代を共に生きていますが、本当に幅広い世代の人々がいるということと、それぞれの時代に流行した楽曲がいろんな世代の人々に愛されているということを感じました。
と言うわけで、今夜投稿する「今日のハーモニカ」は、尾崎豊さんの楽曲にしようかな、と思います。お楽しみ?!に。