1番の吹き吸いを大音量で鳴らす練習
これまでに何度か、こちらの方でも取り上げてきた話題ですが、ロングトーンを毎日3分続けていただくことで、低音が出やすくなったり、無理なく大きな音が出せるようになったりといった効果が複数の生徒さんで出ていました。
以前にも記したことがありますが、体幹を鍛えていただく練習方法として、1番*の吹き吸い(ドレ)をそれぞれ同じくらいある程度伸ばす感じ(目安としてBPM=60で4拍ずつくらい)で3分間大音量で鳴らし続けるという練習をお勧めすることがあります。
(*:12穴の1番です。16穴の場合は右側の1番。小さい音から徐々に大きくしていく方法でもOK。)
これは、数年前に東京の田中光栄先生から教えていただいた方法です。
もちろん、強制ではなくあくまで任意なので、実行される方はわずかなのですが、ある60歳代女性の生徒さんは2週間でご本人も驚くくらいの効果がありました。
以前から低音が鳴りにくい、音が小さいという悩みをお持ちだったので、ロングトーンを1日3分程度続けていただいていたのですが大きな効果はありませんでした。この練習も追加して2週間続けていただくことで、ご本人が実感できるほどかなり音が出しやすくなったとのことでした。
私が聞かせていただいた感じでは、上記2点に加えて、吹き吸いのレスポンスも少し良くなっておられるように感じました。
まだ1番吸いに鳴らしにくさがわずかに残っているので、引き続き毎日3分ずつ続けていただくようにお伝えしました。
ご本人は特に苦痛ではなく楽しんでやっておられたようなので、それがいちばん大事なことかと思います。なので、私も、みなさんには「こういう練習もありますよ」というご提案のみさせていただくことにしています。
なお、この1番穴を大音量で吹き吸いする練習は、正しくできていると自然にお腹や腰を使って音を出すことができるはずで、毎日続けることにより体幹が鍛えられるものと思われます。
また、低音ということもポイントで、息の量をしっかりキープしないと音が出ません。ピッチが下がったり、音の鳴らし始めに抵抗がないかを確認しながら練習するとよいかと思います。
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ご注意)この練習は、正しい音の出し方で取り組むことではじめて成果が出ますので、レッスンに通っておられる方は先生の指示に従い、毎回ピッチ等をしっかり確認しながら練習を進めてください。
また、すでにしっかり音を出すことのできておられる方には特に必要のない場合もあるかと思いますので(他の練習で代用がきくなど)、先生に判断していただくなどされることをおすすめします。