当連載は、私がレッスンで使用しているメモをまとめたものです。続けて読んでいただくと入門テキストになります。短い練習曲も公開しています。
初心者の方はテキストとして、経験者の方は復習教材としてご利用いただければ幸いです。

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ベンド奏法

ベンド奏法とは

意図的にピッチ(音程)を下げることにより、音に変化を加える奏法です。
主に舌の形を変化させることにより、ピッチを下げることができます。

参考書籍:徳永延生著『ポピュラー クロマチックハーモニカ』

ベンドのかけ方とポイント
1.「シュー」と発音をするように、舌の奥の腹を上顎に近づけるようにする。
2.1の状態から、舌の奥の盛り上がった部分を前に押し出すようにする。(「シ」または「ヒ」に近い状態)
3.頬の両側をわずかに狭めて唇をやや突き出すようにし、空気が頬の横へ流れないようにする。
4.舌の腹と上顎のわずかな隙間を空気が通るようにする。
(抵抗を感じるくらいに狭くする。空気が普通に流れているようでは不足。)

練習するときは、チューナーで測って下がっているか確認します。
基本的にチューニングは「A=443Hz*」に設定しますが、機種、製造時期によって違う場合があるので注意してください。

*:基準音の「A(ラ)」の音は、クロマチックハーモニカでは3番吸いになります。

まずは、半音下げた状態を5〜10秒キープできるようにしましょう。
(元の音が「ド」の場合は「シ」、「ラ」の場合は「ソ#」になります。だいたいでかまいません。)

それができたら、半音下げる、元のピッチに戻す…を交互にできるようにします。

ベンド奏法は、かけるタイミングの違いにより、下記の種類があります。

・ベンドをかけた状態から戻す:前ベンド

・元の状態からベンドをかけていく:後ベンド
・前ベンドと後ろベンドを両方行う:前そして後ベンド

・前そして後ベンドの逆(真ん中だけベンドをかける):中ベンド

大事なのは、ピッチを下げること以上に元のピッチの音をしっかり鳴らすことです。

練習No.29

 ※わかりやすいように、あえて大袈裟にベンドを入れています。

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