ある60歳代の生徒さんのレッスンでのこと。
「曲を演奏していると必死になってしまって、自分の演奏を客観的に聞くことができないんです、、。」とのことでした。

その方はスマホ(iPhone)をお持ちの方だったので、ボイスメモのアプリを使ってご自身の演奏を録音してみられることをお勧めしました。スマホをお持ちでない方は、ICレコーダーでもよいかと思います。

いずれも、かなり高音質での録音が可能なので、練習用には十分かと思います。
私がハーモニカをはじめた17年前には、スマホはもちろん、高音質で録音の出来るレコーダーも手軽に入手はできなかったと思います。
なので、当時3万円くらいのMTR(マルチトラックレコーダ)を購入し、使い方を必死で覚えて操作していました。
(私が使っていたものとは違いますが、同メーカでスペックの近いものの画像を貼っておきます。今のMTRはUSB端子が付いていてオーディオインターフェイスとしても使えるものが多い様ですが、当時使っていたものは完全にスタンドアロンでした。)

今思えばかなり不便だったのですが、そのときにMTRの操作を覚えたことが現在のDTMにつながり、作曲したりオリジナル曲の伴奏を打ち込みで作ることもできるようになりました。
私がスマホのアプリで録音をしていたら、ひょっとしたらDTMにも出会っていなかったかもしれません。

そう思うと、不便なことも悪いことではないのかもしれません。
同じ様なことが、ストリーミングやMP3とアナログレコードにも言えるのではないでしょうか?
私はCD世代なのですが、私より10歳以上年上のジャズミュージシャンの方は、1枚のレコードを何度も繰り返し繰り返し聴くことで、その演奏、フレーズが自分ものになったとおっしゃっていました。
確かに、手軽に聴くことができるので聞き流してしまうことが多かったように思います。その点は反省しないといけないかなと思いました。